秋季オープン戦 対法政大B戦 10月22日 早大上井草グラウンド
「ジュニアチーム、法政大に大勝」
関東大学ジュニア選手権(ジュニア選手権)谷間に、ワセダはジュニア選手権でカテゴリー2に身を置く法政大Bと練習試合を行った。勝敗よりも内容の良し悪しが問われるこの試合。キックを中心としたゲームプランでしっかりと主導権を握る。要所では光るディフェンスを見せ、途中1トライを許すも60-5で大勝した。
「入りが悪くミスが多かった」(WTB山崎智朗=スポ3、東京・国学院久我山)という立ち上がり。開始3分、裏に抜けたCTB坪郷勇輝(商2=東京・早実)がCTB水野健人(人2=大阪・東海大仰星)につなぎ先制点を挙げるも、後が続かない。点差を広げることなく、ハイパントやロングキックで、地道に陣地を押し進めていく。すると20分、敵陣で得たマイボールラインアウトからモールトライに持ち込むと一気に試合はワセダのペースへ。28分にゴロパントに反応した坪郷が、31分にはキックパスを受けたWTB土肥将也(人2=東京・三鷹)が加点。22-0で折り返した。
後半もSO森田慶良(教3=大阪・常翔啓光学園)に代わってジュニアチーム初出場のSO間島陸(商2=東京・早大学院)が高低のキックをうまく使い分け、得点を演出。さらにはフランカー河原﨑務(スポ3=福岡・小倉)を筆頭にFW陣のアタックでも点を重ねていく。畳み掛けるまま46-0とするが、33分にはペナルティの速攻から失点。完封を逃したプレーに、選手からは悔やむ声も漏れた。その後は追加点を許さず2トライを加え60-5と大勝。ゲームプランが奏功した結果となった。
この日、特筆すべきはディフェンスである。完封はかなわなかったが、要所でビッグタックルを連発。幾度も法政大の出足を阻み、観客を沸かせた。「キックの後のチェイスなどでターンオーバーできたことがキープ・ザ・ボールにつながって攻め続けることができた」(山崎)と守備もボールキープにつながったことは間違いない。次戦の帝京大Bは時間をかけて攻撃を仕掛けるチームであるため、マイボールの確保は大きな命題である。今試合で見せたボールキープをアウェーでも見せられるか。次節、セカンドフェーズ進出に向けてジュニアチームは最大のヤマ場を迎える。
(記事 早稲田スポーツ新聞会 尾崎睦)
ゲームキャプテン・プロップ齋藤健(スポ4=神奈川・横須賀)
――試合を振り返って、感想をお願いします
点差は開いたのですが、それ以上に精度があまり良くなかったと思います。雨の戦術でいこうという話はしていたのですが、取りきるところやブレイクダウンでターンオーバーしきれなかった部分がありました。
――齋藤選手ご自身の最近の調子はいかがですか
最近は体も動いていて、結構調子が良いですね。
――きょうはどのようなことを意識して試合に臨みましたか
チームとしてはとにかく、きょうは雨も降っていてグラウンドがああいう状態だったのでキックを徹底して蹴っていこうと。いつもだったら回すのですが、敵陣の22メートルラインに入っていても蹴って、チェイスとバックをまず意識していました。個人としてはまずブレイクダウンをしっかり取るということでジャッカルができたらいいなと思っていたのですが、1個取れてもう1個はペナルティしてしまったのでそこが課題ですね。
――スクラムの感触はいかがでしたか
スクラムは、(途中から)高橋(俊太郎、社1=東京・早実)が入ったのでちょっと不安な部分もあったのですが、大瀧(祐司、文2=神奈川・横浜緑ヶ丘)がよくがんばってくれたと思います。良く伸びてきているんじゃないかと思います。
――ジュニア選手権の帝京大戦に向けて
とにかくまずFWで勝たなきゃ話にならないと思うので、帝京大戦に向けて必ずFWから前に出られるように、そこからゲームを作って絶対に勝てるようにがんばっていきたいです。
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