第33回関東大学ジュニア選手権 対帝京大B 11月27日 東京・帝京大百草園グラウンド
ジュニアチーム、決勝進出ならず…
セカンドフェーズに辛くも進出することができたワセダは、関東大学ジュニア選手権(ジュニア選手権)決勝への切符を懸けて帝京大と激突した。帝京大がゲームを支配する時間が長く続き、ワセダは攻撃のチャンスをなかなかつかむことができない。一時は逆転して盛り返すも、17-24で敗北を喫した。選手達がうなだれる中、今季のジュニア選手権は幕を閉じた。
開始早々の3分、ワセダは自陣深くのラインアウトから帝京大に展開され、トライを許してしまう。前半12分にもラックの近場を突かれ、トライを献上。0-12と引き離されてしまい、不安を抱えた立ち上がりとなった。悪い流れはなかなか断ち切れず、帝京大に圧倒されワセダはボールの確保に苦しみ自陣でのプレーが目立つ。しかし、37分に相手のペナルティからワセダはPGの選択。これをSO吉井耕平(スポ3=奈良・御所工)が見事に沈め、反撃の足がかりをつくり3-12で前半を終えた。
後半でなんとしても逆転したいワセダ。10分にはFB廣野晃紀(社2=東京・早実)が自陣から切り込み、WTB山崎智朗(スポ3=東京・國學院久我山)がトライ。10-12とする。また、相手のラインアウトからボールを奪取したワセダは廣野がボールを持つと次々に相手をかわす華麗なステップを披露し、インゴールを陥れる。こうして立て続けに得点を重ねた早大はついに帝京大を逆転し、17-12となった。このまま逃げ切りたいワセダであったが、ここから帝京大の連続モール攻撃に苦しむこととなる。「流れをものにできなかった」とプロップ垣永真之介(スポ2=東福岡)が言うようにここからは終始帝京大ペースで試合が進む。28分にモールからトライを許し、17-17の同点。トライ数で負けている早大はなんとしても追加点を挙げたかったが、35分、帝京大にダメ押しのモールトライをここでも決められ、反撃むなしくノーサイド。17-24で敗れ、ジュニア選手権決勝の夢は消えた。
「FWは自信を持っていた部分だったが、一番自信を持っていた部分でいかれたのが敗因」とプロップ齋藤健(スポ4=神奈川・横須賀)が語るように、終盤でのモールトライを押さえ込めなかったことが痛かった。これでジュニアチームの公式戦は終わってしまったものの、まだワセダの試合は残されている。ジュニア選手権で明らかになっただろう各々の課題を克服していかなくてはならない。「最後まで諦めないで、赤黒と『荒ぶる』を狙っていきます」(CTB村松賢一、スポ4=北海道・札幌光星)。その思いが、ワセダの選手達も意気込む関東大学対抗戦・早明戦での勝利、全国大学選手権での優勝へと導く。
(記事 早稲田スポーツ新聞会 西脇敦史)
ゲームキャプテン・CTB村松賢一(スポ4=北海道・札幌光星)
――きょうの試合はいかがでしたか
全力を尽くしたと思います。
――これでジュニア選手権が終わってしまいました
あとはAチームがいかに成長できるかだと思うので、また練習から全力で取り組んでいきたいと思います。
――今後の意気込みをお願いします
最後まで諦めないで、赤黒と『荒ぶる』を狙っていきます。
プロップ齋藤健(スポ4=神奈川・横須賀)
――後半からの出場となりましたが、試合を振り返ってみて、いかがですか
前半最初に取られてしまったことが良くなかったです。後半で良く修正できたな、と思っていたのですが、僕が(入れ替え後)キャプテンとして入ったのにトライされてしまったことが問題だなって思います。優勝を目指していたのにここで終わってしまって残念です。
――終盤の失点は2つともモールが絡んでいました
正直FWは結構自信を持っていた部分だったんですけど、一番自信を持っていた部分で行かれてしまったのは良くなかったというか、大きな敗因だったと思うし、帝京はそこから来る、って分かっていて、そこのディフェンスの部分は結構自信持ってやっていたのですが。あそこで負けてしまったことが敗因です。
――具体的に、モールディフェンスのどの点に問題がありましたか
倒しきれなかったということですね。最初に入る人間が良いように押し返しても、2人目3人目でしっかり相手を倒しきれなくて、その時点で重い相手だということは分かっていたので、倒しきれなかったことがトライをされてしまった原因だと思います。
――今後に向けて
4年としてやれることをやらなきゃいけないと思っています。Bチームの公式戦はもうないですけど、Aチームを目指していきます。
他の選手のコメントはこちらからhttp://www.wasedasports.com/rugby/111128.php