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対大阪体育大 「大学選手権開幕!初戦を突破」

第48回全国大学選手権 対大阪体育大
12月18日 愛知・名古屋市瑞穂公園ラグビー場
 
「大学選手権開幕!初戦を突破」

12月18日、全国大学選手権(大学選手権)が開幕し、山下組の集大成となる戦いがついに幕を開けた。早大の初戦は大阪体育大。初戦の緊張からか序盤はミスが目立ち、一時はリードを許してしまう。しかし、自慢の攻撃からリズムを作ると、後半にはディフェンスでも相手を圧倒。終わってみれば51―7と大差をつけ勝利。悲願の『荒ぶる』へ向け、上々の船出となった。
 
立ち上がり、早大BK陣が効果的なゲインで敵陣ゴール前まで攻め入ると、前半3分、大外に控えていたフッカー伊藤平一郎(スポ3=大分舞鶴)がパスを受け先制点を挙げる。幸先のいいスタートをきった早大だったが、時間とともにミスの数も増えていく。すると14分、キックから大阪体育大に一瞬の隙を突かれ失点。ゴールも決まり逆転を許してしまう。しかし18分にWTB原田季郎(教3=福岡・筑紫)のPGですぐさま再逆転。流れは早大に傾き始める。ハーフラインからテンポよく攻め込むと、迎えた21分、FB井口剛志(スポ4=京都・伏見工)がサインプレーから相手防御網を破って今季公式戦初となるトライを奪う。ゴールも成功し、貴重な追加点をもぎ取ると、34分にも加点し、スコアを22-7として前半を終えた。

このまま主導権を握りたい早大は、開始早々に原田が自陣からゴール前5メートルに迫るロングゲインを見せると、フランカー山下昂大主将(スポ4=東福岡)に技ありのトリックパス。ボールをつないだ山下主将がそのままインゴールへ飛び込んだ。このプレーを起点に、早大は徐々に本来の調子を取り戻す。山下主将が「激しく前に出ていた」と語るディフェンスから圧力をかけ、攻守共に優位に立った。その後は19分にWTB中靏隆彰(スポ3=福岡・西南学院)が、34分には井口がトライを奪い、地力の差を見せつけノーサイド。ディフェンスでリズムを作り、バックスリーの攻撃力をいかんなく発揮する早大本来のスタイルで、危なげなく1回戦を突破した。 

試合後、大阪体育大の主将が「バックスリーに走られてしまった」と語ったように、試合運びは早大の狙い通りであった。しかし前半はプレーに精彩を欠き、ミスが多発。スロースタートという課題が改めて浮かび上がった。大学選手権は負けてしまえば終わりの戦い。少しでも気が抜ける時間帯があるようでは、この先強豪相手に勝ち進んでいくことは難しいだろう。自分たちのやりたいことはできている。あとはそれをいかに持続させていくかが今後のカギとなるに違いない。残された時間はあとわずかという思いを胸に、次戦の関東学院大戦では、80分間すべてを出し切る。

(記事 早稲田スポーツ新聞会 北川翔一)
 
コメント
辻高志監督(平12人卒=NEC所属)
――試合の感想について
きょうのテーマは80分間100パーセントでやろうということを伝えました。前半はキャリアーのミスとかあったのですが、体を張るという部分では選手たちは80分間やり続けてくれたと思います。良い試合でした。
――今大会の目標について
対戦相手とかは気にせずに、負けたら終わりなので、一試合一試合をベストで100パーセントで臨むこと。それしか考えていないです。
――点差について
去年は簡単にトライが取れてしまってこちらが見たいブレイクダウンやディフェンスところが、見られませんでした。しかし大阪体育大さんはこの一年間ワセダに向けてやってきたのが雰囲気で伝わってきました。そういう相手に対してブレイクダウンのところで圧力をかけることができたのは、自分の中で合格点だと思います。
 
フランカー山下昂大主将(スポ4=東福岡)
――きょう試合の感想について
きょうは『激走』という順目と前に走るというのをテーマにしました。大阪体育大のタックルが激しくてなかなかうまくいかない部分もあったのですが、ブレイクダウンは結構激しくできました。
――立ち上がりは硬さがありましたか
あれはミスですね。自分もそうなんですが。
――ディフェンスはいかがでしたか
良かったと思います。激しく前に出ていたと思います。
――収穫はどの部分ですか
ディフェンスブレイクダウンですね。ターンオーバーも何本もできたので、そこはすごく良かったと思います。
――次は関東学院大戦です
きょうもそうですけど、本当に最後の試合という気持ちで臨みます。やっぱり夏にやって3、4本トライを取られているので、そこはしっかり成長したところを見せたいと思います。
――大学選手権の意気込みをお願いします
本当に負けたら終わりなので、全員がその覚悟を持ってしっかり戦いたいです。目標は優勝なので、そこをしっかり見据えて戦いたいと思います。 

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