昨年12月31日に64歳で急逝された坂内雅弘さんへの感謝の会が、4月15日に、秩父宮ラグビー場のクラブハウスで行われました。オール早慶明チャリティマッチの終了後とあって早稲田OBをはじめ慶明OB、関東協会、そしてテレビ朝日ラグビー関係者など130名を超える方々が参加されました。
同期の柳川洋士雄さんの送別の言葉を掲載させていただきます。
坂内雅弘君へ送別の言葉
昨年11月に1年後輩の稲野和夫君が死亡したとの電話連絡をもらったのが、君との最後の会話になりましたね。
思い起こせば、私が高校2年生の1962年4月の千葉東高校の入学式の日に新入生の中に一際背の高い君を見つけて、ラグビー部に勧誘しましたね。
当時、千葉県内の高校はラグビー部が8校しかなく、千葉東高校には大学に進学してラグビーを続けている先輩もいなく、ラグビー経験の有る指導者もなく、慢性的に部員不足でスクラムも試合以外では8人では組めないような弱小チームでしたね。
君は大学入学とともに早稲田大学ラグビー部に入部して、千葉県出身の初めての部員になり、私も1年浪人して5月に入部し大学で同期になりともによく絞られましたね。
君を2年生になってからは、レギュラーになり数多くの試合に出場し活躍をしました。
卒業後は、テレビ朝日に就職してからも高校・大学の先輩・現役の指導を行い、また大学を卒業してからもOB会の幹事として後輩の就職活動のお世話を一生懸命してきました。
今日と同じく桜の花が満開だった高校の入学式の日に、君に初めて会ってから、今年でちょうど50年経ち高校・大学と3番・5番で数々のスクラムを組み、4年生の時には早明戦に一緒に出場しバックスのおかげで勝ちましたが、スクラムトライをされましたね。今では私の一番の思い出になっています。
いつか又、あの世で会えると思いますので、その時はもう一度スクラムを組みましょう。
心よりご冥福をお祈りいたします。
柳川洋士雄(昭和45年卒)
坂内さんの遺影と同期の柳川さん(左)と下川さん(右)