筑波大Bを破り、開幕3連勝!
ここまで明大B、慶大Bに大勝し、3連勝をかけて挑んだ相手は筑波大B。序盤は互角の戦いぶりを見せ、接戦になるかと思われたが、途中早大Bが大きく突き放し、44-5と快勝。安定した強さを見せつけた。
前半は白熱した展開となる。開始2分、テンポの良いパス回しで敵陣を進むと、最後はCTB水野健人(人3=大阪・東海大仰星)がインゴールに飛び込み、 早大Bが先制する。しかしその後ターンオーバーを許し、9分にトライを献上。5-5と同点に追いつかれ、しばらく互いに譲らない状況が続く。攻め込むもパスの乱れなどでなかなか安定したゲーム運びができないが、今季武器となっているスクラムは今回も強さを発揮した。そして31分、相手ボールのスクラムで ターンオーバーに成功すると、水野が蹴りだしたボールにWTB阿部太一(法4=埼玉・早大本庄)が追いつき、インゴールに沈める。ロスタイムにはCTB藤近紘二郎(政経3=神奈川・桐蔭学園)、阿部が続けざまにトライを奪い、前半を22-5で折り返す。
後半も開始直後に試合は動く。1分、フッカー伊藤平一郎(スポ4=大分舞鶴)が加点し、試合は早大Bのペースで進んだ。29分にはモールでインゴールまで突き進み、そのままロック永山大志(人4=長崎北陽台)がトライ。35分にはセンターライン付近からSO森田慶良(教4=大阪・常翔啓光学園)が駆け出 し、そのまま逃げ切って個人技でトライを奪った。さらにロスタイムには、今回Cチームから昇格したWTB土肥将也(人3=東京・三鷹)が駄目出しの追加点を決める。最後まで集中力を切らさなかった早大Bは、44-5と大差をつけて筑波大Bを下した。
今戦をひとつの山場ととらえていた早大B。筑波大Bには、早大のスーパールーキー・FB藤田慶和(スポ1=東福岡)同様に日本代表メンバーに選出されて いるWTB竹中祥といった選手が出場し、厳しい戦いになることが予想された。しかし、その中で圧勝できたことは大きい。「ネームバリューのある選手にびび らずに、自分たちがやろうとしているラグビーがしっかりできた」と語ったのは、アタックで何度もビッグゲインを見せチャンスを演出したNO・8古賀壮一郎 (教3=福岡・筑紫)。この大勝が選手たちの自信に結びつき、Bチームのさらなる強化で早大を盛り上げていくことだろう。
(早稲田スポーツ新聞会 田中絢)
◆コメント
フッカー伊藤平一郎ゲームキャプテン(スポ4=大分舞鶴)
――きょうの試合を振り返って
筑波大はBチームのターゲットとしていました。しっかり相手を1トライ以内に抑えられたし、その5点がもったいないとは思うのですが、ディフェンスもアタックもいい形でとれたと思うのでよかったと思います。
――課題のスローイングについて
まとまってきたと自分の中では感じているので、いい兆しが見えてきたと思っています。
――後半始めのトライについて
たまたま空いていたので。あそこをよく狙っているので、僕の中ではいい形でとれたのではないかと。その前にみんながボールキープしてくれたので、きれいにトライがとれたと思います。
――次に向けての課題は
スローイングの場面が必ず出てくると思うので、100パーセント決めることですね。スクラムとフィールドプレーで上を目指していきたいと思います。
――筑波大が相手でしたが、手ごたえはいかがだったでしょうか
自分のプレーから失点するなど、プレーは駄目だったんですけど、勝ててよかったです 。
――予想以上に圧勝でしたね
厳しい試合になると意識していたのですが、みんな勝つ気でいたので、それが勝利に結びついたと思います。
――ディフェンスでは体を張る場面が多く見られましたが、ディフェンスに関してはいかがですか
筑波大はキックチェイスでのカウンターアタックは強いので、そういうところでCTBが止めていかななければいけないと思っています。それに関してはいけたと思います。
――先週からBチームに落ちて悔しい思いもされたと思いますが、いかがですか
そうですね。大変悔しいです。
――もう一度Aチームに上がるために何をアピールしていきたいですか
今まで自分の中ではディフェンスが売りだと思っていたんですけど、それは最低ラインなので、新しくアタックでは抜ききるプレーだったりを磨いていきたいです。
――明日の同大戦にむけて
もし出る機会があれば、Aチームに負けないように、アピールをしたいです。そこでアピールすることが一番のAチームへの道だと思っています。