安定した試合運びで大勝!
Bチームの春季オープン戦も残すところあと2試合。ここまで4戦全勝の早大Bは流経大Bと対戦した。試合開始からFW陣を中心とした攻撃でトライを重ねると、後半も攻撃の手を緩めずに攻め立てた早大B。10トライを挙げる猛攻と1トライに抑える堅い守備で相手を圧倒し、大勝で連勝を5に伸ばした。
キックオフ直後から相手に攻め込まれ、あわや先制トライを許すかという場面で始まった前半。しかし必死のディフェンスでいきなりのピンチを凌ぐと迎えた7分、ラインアウトからのモールで押し切り、最後はフッカー伊藤平一郎(スポ4=大分舞鶴)がインゴールに飛び込んで先制のトライを挙げる。3分後にもラックから抜け出した伊藤平のトライでリードを広げ、序盤で優位に立った早大Bはその後3トライを重ね、前半で試合を決定的なものとする。終了間際に相手にトライを許したものの、ピンチらしいピンチは2つだけと守備でも相手を圧倒し、前半を折り返した。
大量リードで迎えた後半も、開始早々にフッカー高家崇徳(創理4=埼玉・早大本庄)の連続トライでリズムをつかんだ早大Bが引き続き試合の主導権を握る展開に。終始小雨が降っていた影響からか、モールでのトライが6つを数えるなどFWを重視した攻めで着実に点差を広げてゆく。一方で、25分にはこの日強烈なアタックを随所に見せていたFB平繁秀治(教4=広島・尾道)の突破からフランカー植田耕平(スポ3=東京・本郷)が抜け出したトライのように早大らしい繋ぎでのトライも見られた。後半は相手にチャンスらしいチャンスを作らせず、一方的に攻め続けた早大Bは64-5と大勝した。
体格の大きい流経大Bの選手に対し、早大Bの選手たちが体を張ってタックルをする姿が印象的だったきょうの試合。また同時にそういったプレーから選手たちの赤黒への強い思いを感じる事のできた試合でもあった。Aチームを経験したことのないラストイヤーの選手から、Aチームを経験したことのある下級生まで様々な境遇の選手がいる中、誰が赤黒を着て関東大学対抗戦、その先の全国大学選手権を戦うのか。赤黒をめぐる熾烈(しれつ)なアピールも残すところあと1試合である。
(早稲田スポーツ新聞会 八木和基)
◆コメント
フッカー伊藤平一郎ゲームキャプテン(スポ4=大分舞鶴)
――きょうの試合を振り返っていかがでしたか
相手のFWが強いという話だったのでFW戦でしっかりペースをつかみたいなと思っていました。
――モールでのトライが多かったですが事前にプランなどを立てておいたのでしょうか
雨だったというのも関係していますが、たまたまラインアウトからモールを組む場面が多かったというだけです。
――今日は4トライを挙げる活躍でしたが
モールでのトライがほとんどだったので、自分のトライというよりFWでのトライという感じです。
――春のシーズンも終わりに近づいてますがご自身の課題についてはどう思われますか
ラインアウトのスローが課題だと思っているので、そこをしっかりとやって東海大戦までに上に戻りたいと思っています。