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対立教大 『完封勝利も不安残す 』

 筑波大戦での敗戦から2週間、早大は気持ちを新たに立大戦に臨んだ。67-0と関東大学対抗戦初となる完封勝利を収めたが、自らのミスやブレイクダウンで苦戦を強いられ、立大を圧倒することはできなかった。 

 
 今回のゲームプランは「キックを上手く使って敵陣に入り、強いFWでしっかりフェーズを重ねていこう」(WTB原田季郎、教4=福岡・筑紫)と考えていた。しかし早大は開始早々からキックミス、オフサイドが続き、ピンチを招く。ブレイクダウンでも立大のプレッシャーを受けペナルティを連発。フォローの遅れが反則や球出しの遅れを生み、苦しい展開に。なかなか得点に結びつけられない早大は、立大のラックオフサイドに対しPGを選択し必死に3点を取りにいく。前進するも、ゴールライン手前でのミスがトライチャンスを幾度も潰してしまう。18分にようやく先制トライを奪ったが、取りきるところで取りきれないという悪い流れは断ち切れないまま、22-0で前半を折り返した。 
 後半は地力の差を見せつける。多くの選手が「修正できた」と口にするように、前半に目立っていたブレイクダウンでのペナルティが減り、立大を脅かす。後半12分、マイボールスクラムからNO・8佐藤穣司(スポ1=山梨・日川)がサイドを突いてトライに成功。確実なボールキープで連続攻撃を仕掛ける早大は、後半20分を過ぎてから立て続けに6トライを奪取。原田も今季初トライを挙げるなど、本来の調子を取り戻し、テンポ良く試合が進んでゆく。ロスタイムに入っても、立大の攻撃をしのぎ切り、今季の対抗戦では初となる完封勝利で試合を終えた。 

 
 次戦の相手は、夏に完敗した宿敵・帝京大。全国大学選手権4連覇を目指す帝京大に勝つには1つのミスも許されない。対戦までわずか5日。ベストメンバーで臨むことが望まれるなか、体調不良によりことし初めてメンバーを外れたプロップ上田竜太郎主将(スポ4=東福岡)や、負傷交代したSO小倉順平(スポ2=神奈川・桐蔭学院)など、選手のコンディションにも不安が残る。対抗戦で優勝するためにはもう負けられない。早大は5日後、最大のヤマ場を迎える。 
(早稲田スポーツ新聞会 和田真朱乃)


 

◆コメント
SH西橋勇人副将(スポ4=神奈川・桐蔭学園)
――きょうの試合では上田竜太郎主将(スポ4=東福岡)が不在でした。ゲームキャプテンとして臨んだこの試合を振り返って
キャプテン不在の中、上手くFWをコントロールできなくて、その点でゲームキャプテンとしての役割を果たせなかったかなと思っています。
――上田竜主将の欠場の影響はありましたか
スクラム自体は安定させることができたのですが、いることで皆を安心させことができるっていうのは上田ならではだと思うので、そこをカバーできなかったのは自分の力不足かなと思います。
――今回も雨の中での試合でしたが、具体的なゲームプランは
キック中心に、いいキックを蹴って陣地を取っていって、しっかりディフェンスしてゲームを作っていこうと。相手のFBの立ち位置の取り方が上手で、前半はあまりいい試合運びができなかったのですが、後半になって今回の試合の狙いが活きてきたかなと。
――前半はスコアが伸び悩んだ印象があります
そうですね。それでも、0点に抑えることができたのはよかったかなと。最近完封できていなかったので、今回完封できたのは収穫ですね。
――ハンドリングミス、ペナルティが多かったですが
ノットリリースザボールだったり、ラック周りのオフサイドや倒れこみってのは自分たちの意識で修正できると思っています。オフサイドだったら一歩下がる、ブレイクダウンだったらしっかり立ってプレーする、2人目の寄りが早ければノットリリースザボールにはなりませんし、そういうことを意識することで、後半は修正できたと思っています。
――後半序盤にSO小倉順平選手(スポ2=神奈川・桐蔭学園)が負傷退場しましたが、その影響は
CTB布巻(峻介、スポ2=東福岡)をSOの位置にいれるっていうのは練習からやっていたので、僕自身はそんなに慌てることはなかったです。
――次はいよいよ帝京大との一戦です。意気込みを教えてください
夏に大敗してるので、今のワセダがどこまでできるのか、メンバーが変わってどこまでやれるのか、この試合がターゲットだと思っています。ワセダがいい形で試合ができれば、大学日本一が見えてくると思います。
 
プロップ安江順(社4=東京・早実)
――試合が終わったいまの気持ちは
中5日ですぐ帝京大戦があるのに前半あんなにブレイクダウンであおられて。なんていうか、自分たちがやられたのが信じられないというか、本当にそれくらい駄目な前半だったと思います。
――何故そういった状態になってしまったんでしょうか
理由はちょっと分からないですね。
――きょうの出場はいつ決まりましたか
きのうです。先発で出るということはきのう決まりました。上田(竜太郎主将、スポ4=東福岡)は体調不良ですね。僕はリザーブで入るつもりでいたので、準備はしていました。
――雨でしたが、どんなゲームプランを立てて試合に臨みましたか
いつもよりキックをするエリアを上げて、どんどん陣地を取っていこうということは話していました。でもその前にブレイクダウンであおられてしまって…。
――先ほどのミーティングでは後藤監督(禎和、平2社卒=東京・日比谷)はどのようなお話をされましたか
もうここから帝京大まで時間がないので、帝京大のことだけを考えていくぞ、ということを話されました。
――最後に、次戦は帝京大戦ですが、どのように戦っていきたいですか
僕のどこが評価されているかというと、スクラムだと自分では思っているのでスクラムは当然なんですけど、タックルも頑張りたいです。
 
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