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【早スポ】vs日大B『後半に立て直して大勝』

ここまで春シーズン開幕から負けなしで勝ち星を重ねている早大Bは、日大Bと対戦。序盤から日大Bが力強くアタックしてくるのに対し、早大Bは受けに回ってしまう。しかし、相手のミスを逃さなかった早大Bはそれを得点に結びつけた。後半は、早大BのBK陣を中心に前に出続け日大Bを圧倒。付け入る隙を与えずに得点を重ねていき、大差で勝利した。
 

 キックオフから早大Bのエンジンがかからない。ボールを奪ってもキックミスやハンドリングエラーで容易に相手に攻撃権を譲り、敵陣に入り込めなかった。この雰囲気を打ち破りたい早大Bは、敵陣10メートル付近でターンオーバーすると、素早く左に展開。最後は左端にいたWTB鈴木亮(教2=神奈川・桐蔭学園)がライン際を走り切り先制する。しかしその後は日大Bの地道なアタックを受け、じりじりと自陣に押し返される。すると15分、人数が足りなくなったところから突破されトライを許した。まだまだプレーの精度が上がらなかった早大Bだったが、相手のペナルティを見逃さず3連続でトライを挙げ、26-5で前半を終えた。
 
 後半は前半とはうって変わり、早大Bは積極的に前に出て日大Bに反撃の余地を与えない。FWとBKのバランスが取れた攻撃は多くの得点を生んだ。特に光ったのは両WTB。鈴木亮は前半同様に後半も左サイドを駆け回り、この試合だけで4トライを奪った。右WTBの土肥将也(人4=東京・三鷹)もスピードを増していく走りで敵を抜き去り、チームに貢献した。終了間際には日大Bが猛攻を仕掛けてきたものの、何とか耐えしのいだ早大B。後半だけで45点を奪い、スコアを71-5としてノーサイドを迎えた。
 

 後半は攻守共にさえ渡っていただけに前半に悔いが残るこの試合。「全体的に受けてしまったので精度が上がらなかった」とゲームキャプテンのフランカー呉泰誠(スポ4=大阪朝鮮)は言う。簡単なミスを減らし、試合の流れ相手に渡さないことは何よりも大切なことだ。一つ一つのプレーの完成度を高めていき、不甲斐無い試合を続けているAチームへの起爆剤となっていきたい。
 
(早稲田スポーツ新聞会 御船祥平)
 

コメント
フランカー呉泰誠ゲームキャプテン(スポ4=大阪朝鮮)

――試合を振り返っていかがでしたか
前半は日大のFWががつがつ来たところに、ワセダのFWがボディーブローをくらってしまって、足が止まってしまって、ディフェンスにしろ、オフェンスにしろ、順目に走れなかったです。それで苦しい展開になって、FWが順目にいないので、BKが外でブレイクされて、またFWでこられてしまいました。そこで受けてしまったので前半は厳しい展開になってしまったのかと思います。それに比べて後半はワセダのBKが前に出てくれたので、FWがそれにコミットして前に出れたので、後半は元気にやれたのではないかと思います。
――ミスが多く見られましたが、プレーの精度が上がってこないことについてどうお考えですか
やっぱり見すぎているところがあったと思いますね。相手がFWで来ているのに対して出足が悪くて、相手が立って次のプレーに繋げてくるのに対して二枚目の寄りが遅くて、全体的に受けてしまったので精度が上がらなかったのかと思います。
――ゲームキャプテンとして意識したことはありますか
1日中みんなに言っていたんですけど、コーチの人たちやAチームの人たちが、自分たちがミスしたら色々言ってくるかもしれないけど、グラウンドの中での1番の主役は自分たちなので、その主人公の自分たちが楽しんで、エンジョイしようという事を意識していたので、きついときでもネガティブなことは言わずに、こうやって盛り返していこうとかポジティブに行くことを重点におきました。
――その試合は楽しめましたか
前半に関してはあれだけきつくてタイトな時間で楽しめなかったというのは、逆境できついときにどれだけ自分たちのやってきたことを信じて余裕を持ってやれるかというところが課題になっているのかと思います。そこで楽しめなかったというのはみんな感じていました。
――先週の早慶戦敗北からのチームの雰囲気はいかがでしたか
いままでの早慶戦までの試合は、ごまかせて勝てたというところがあったんですけど、あそこまで大差で負けたことによって自分たちの立ち位置やベクトルがもう1度認識できて、練習の中でもいい雰囲気で出来ました。一つ一つのミスに厳しく、プレーも徹底されて出来たと思います。特に今週のBチームは雰囲気よくて、Aチームを食ってやろう、次からは赤黒を着てやろうという思いが見えました。自分もキャプテンとしてはみんなが自律して個人個人やってくれたので、すごい楽に出来ました。
――来週からは遠征が2つ続きますが、そこに向けて一言お願いします
やはり春シーズンずっと赤黒を着てきて、早慶戦の大敗でBチームに落ちてしまってそれに関して自分はすごい悔しく思っていますし、ここで終わるつもりなんて毛頭も無いです。でもチームから自分に求められていることを自分なりに分かっているつもりなので、それをやっていきたいと思います。いつも言っているように自分には光るプレーもないし、才能も無いので泥臭く自分らしくアピールして必ず遠征メンバーに入って、春シーズン最後の試合ではスタートのメンバーになりたいと思います。