早稲田大学ラグビー蹴球部WASEDA UNIVERSITY RUGBY FOOTBALL CLUB OFFICIAL WEBSITE

Beat Up

2024
  • SpoLive

【早スポ】vs帝京大学B『宿敵・帝京大Bを撃破!!』

春季オープン戦の最終試合。ここまで全勝と波に乗る早大Bは、強豪・帝京大Bと対戦した。試合は前半開始早々にトライを挙げるも、自陣に攻め込まれる苦しい時間帯が続く。しかし、良いタックルが光り幾度もピンチを脱出。後半は攻撃のリズムを掴み、スコアを伸ばした。結果、38-26と勝利。春シーズンを最高の形で締めくくった。
 
「気合は特別に入っていた」(FB滝沢祐樹、基理2=福島)。大学ラグビー界で絶対的王者として君臨する帝京大。早大は昨年の秋シーズンにAチームからEチームのすべてで一勝も出来ず、苦汁をなめた。その強敵相手に、昨季からの成長を示したいこの一戦。試合は早くも開始3分に動く。敵陣でのモールから左に展開。BK陣でつなぎ最後はWTB土肥将也(人4=東京・三鷹)がインゴールになだれ込む。幸先よく先制トライを挙げた。しかしその後、自陣での戦いを強いられる展開となる。だがFW陣を中心として集中したディフェンスを発揮。相手のミスやペナルティを誘い、何度も危機を逃れた。38分にスクラムからゴールラインに迫られ失点するも、直後に相手のハイパント処理のミスを突き、再び土肥がトライを奪取。12-7とリードして、前半を折り返した。
 
後半10分、敵陣ラインアウトからFWとBKが息の合った連係で右に左に揺さぶりをかける。スピーディーな展開からパスを受けたフッカー清水新也(スポ3=宮城・仙台育英)がゲイン。並走していたフランカー古賀壮一郎(教4=福岡・筑紫)にボールを託し、古賀がグラウディングした。その2分後にもCTB水野健人(人4=大阪・東海大仰星)がパントキックしたボールを自ら奪い、そのままトライ。18分にもスコアを加え、早大Bが完全に試合の主導権を握ったかと思われた。しかし22分に一瞬の隙からトライを許すと、5分後にも追加点を献上する。この悪い流れを断ち切ったのは、本日大活躍の土肥だった。土肥はCTB金澤男(社4=千葉・市川)からのパスが渡ると、何人ものタックラーを抜き去る快走を見せる。値千金のトライを奪い、ハットトリックを達成した。最終的にスコアは38-26。強豪相手に大きな勝利をもぎ取った。
 
試合終了後、選手たちからは笑みがこぼれた。帝京大Bに対し、良い内容で勝ち星を手にしたことはチームに追い風をもたらし、選手個人の自信となるだろう。この勝利を糧に、赤黒奪取へ――。Bチームのままでは終われない。
 
(早稲田スポーツ新聞会 近藤万里奈)

▼コメント
後藤禎和監督(平2社卒=東京・日比谷)
――試合を振り返っていかがですか
ゲーム序盤のディフェンシブな時間を粘り強く、敵陣に入って少ないチャンスを物にするというゲームで勝利できたことが彼ら自身の自信につながりますし、確実な成長の証だと思います。
――前半のディフェンシブな時間について、ペナルティが多かったように思います
ノーペナルティということはゲーム前に口酸っぱく言っています。一生懸命頑張っているのは良いのですが、ちゃんとレフェリーもコールしているはずで、コミュニケーションを上手く取ることができない部分はまだまだ未熟なので、精神的にもっと余裕を持ってプレーできると、チームとしてもっともっと強くなっていくと思います。
――特別なプランなどはありましたか
春シーズンは帝京大だからということはなくて、(全国大学選手権)準決勝の反省、ぶつかりあいの部分、特に真っ向勝負の部分でもっとチャレンジして、そこで勝ち切るのではなく1対1の部分で負けないで数で勝つ、春の練習で積み上げてきた所を出す、というだけでした。
――FWの動きについて、評価はできますか
やっぱり後半の後半の所で食い込まれ出したのですが、最後点差をつけて勝ち切っているので、評価していいと思います。
――フィットネスについてはいかがですか
(全国大学選手権)準決勝の課題であった、前半は頑張って止められるけれども、へばってしまうという時間帯が来るまでが少しずつ伸びていったと思うので、現状に満足せずもっともっと鍛えていきたいです。
――動きが良かった選手はいましたか
アタック面ではトライを取り切った土肥(WTB土肥将也、人4=東京・三鷹)の決定力、ディフェンス面では山本(WTB山本龍平、商3=東京・都武蔵)がビッグタックルを何本か上げていたので、その2人ですかね。
――B、Cチームの勝利はA戦にむけて弾みとなりましたか
当然なると思います。
――A戦に向けて一言お願いします
(今までと)全く同じですね。真っ向勝負の部分で負けないということです。
 
 
フランカー呉泰誠ゲームキャプテン(スポ4=大阪朝鮮)

――ナイスゲームでした。勝った瞬間はどんな気持ちでしたか
勝った瞬間は、まずは喜びを表しましたね。春シーズンだけでなく、これまでターゲットにしていた帝京大に対して、ここまで勝てたことは評価したいです。
――この試合はどのような気持ちで臨まれましたか
気持ちが高ぶるのは当然なんで、僕がいつも言っているように、きょうのビッグゲームを楽しもうと思って試合に臨みました。今まで頑張ってきて帝京大相手にしんどいこともしたし、私生活の面でもぶつかってきたし、でもそういう思いをただ帝京大に勝ちたいと思うのではなくて、辛いことをしてきたことを糧にして自分たちにベクトルを向けて楽しもうと思って戦いました。
――試合中に「らしさ」と叫ぶ場面がいくつかありましたが、どのような意味があるのですか
エキサイトしたとこがあって、あそこで熱くなって相手に手を出してしまうのは、僕はワセダらしくないと思っています。ワセダは紳士であるし、プレーで返すべきで、たとえ相手がやってきても冷静に対処すべきです。少し熱くなっていたのが目についたんで、そこからは「らしくいこう」と言いました。お互いにライバル意識があってエキサイトするのは仕方ないので、「楽しもう」と「らしさ」というのを重ねて言いましたね。
――前半は自陣に釘付けになって苦しかったと思いますが、粘り強くディフェンスしましたね
自陣22メートルの内でのディフェンスのシーンが多かったんですけど、結構止めていたと思います。気持ちの部分も大きいですが、しっかりセットしてFWが相手のFWそしてSOまで見てラインを押し上げれる、そして穴をあけずにディフェンスするという練習でやってきたことができたのがあったと思います。あとはビックヒットですかさずターンオーバーや相手のペナルティを誘ったり、相手のノックオンを誘発するアップをしたり、これらの集中力がすごくあったと思います。
――二人目の寄りがいつも以上に早かったですね
気持ちが入っているので、ここで取ってやろうという気持ちがすごく統一できていたと思います。すごいシンクロした感じでみんなが同じ方向を見て試合ができていたので、すごく楽しかったですね。
――前半のスクラムはかなりプレッシャーを受け、崩れかけましたが、前半30分あたりにコーチが助言を呈したことで改善したように思えます。スクラムに関してどう考えますか
前日に佐藤(勇人、スポ3=秋田工)が抜けてしまって、渡瀬(完太、商2=東京・早大学院)が入ったのもあるですが、あいつにとってはすごいチャンスだったのもあると思います。でも、コーチに言われる前にまずは自分たちで修正しないといけないですね。スクラムであれだけ押されるというのは、この先勝っていけないので、そこは大きな修正点だと思います。
――そして後半最初のトライは圧巻でした。まさにみんなで取ったトライと言えるのではないでしょうか
間違いないですね。FWがしっかりと球出しをして、BKがいいムーブ、いいスピードで展開、突破してくれました。本当にお手本になるようなトライだったと思っています。何よりもそのトライでみんなが喜ぶっていうのが僕は嬉しかったし、チーム一体となって取ったトライでした。あれは本当に素晴らしいですね。
――31-7から2トライを連取されて、完全に流れが相手に傾いていました。しかしあそこからよくギアを入れ直して、すぐにトライを返しましたね。
2トライ目を取られた時に、インゴールにみんなを集めました。そこでそれぞれここが悪いとか言うんですけど、とりあえずいったん黙らせて、「春シーズンやってきたことを思い出そう。死ぬほど走ったし、死ぬほどコミュニケーションも取ってきた。それを一回思い出そう。修正点なんてボール動いてるときにもできるので、しっかり締めていこう」と伝えました。それで締まってくれましたね。
――大事な場面でのキャプテンシーが流れを変えたように思えます。自分がやってやろうという気持ちは強かったんですか
強かったですね。しかしプレー面に関して今回はダメでした。やはり光るプレーがないんで、もう少し目立たないと上のチームには上がれないと思うんで、反省しています。
――B、C、Dチーム、すべてがナイスゲームでした。帝京大戦に向けて弾みをつけたんではないでしょうか
Aチームに入れない悔しさはあるんですけど、現時点での信頼できる選手で構成されているチームなんで、絶対勝ってくれると思います。というかAチームも負けれないんじゃないでしょうかね。こんだけいい試合を見せられたら(笑)。彼らは刺激を受けたと思いますし、気持ちも入ると思います。
――最後に、夏合宿に向けて抱負をお願いします
この試合もそうですが、夏合宿となると本当に力の序列でメンバーが設定されていくので、そうなったときにきょうの自分を振り返ってみたら、シニアに入れないなと正直思っています。自分のポジションにはライバルも多いですし、きょうのようでは全然試合に出れるレベルではないのです。なので、夏合宿に向けて7月はしっかりと体を作って、チームがどういう選手も求めているかを模索して、それを自分に当てはめて、光るプレーはないですがひたむきに自分らしさを伸ばしていきたいです。
 
 
フッカー清水新也(スポ3=宮城・仙台育英)

――試合の振り返りをお願いします
チーム的には良かったんですけど、個人的なことで、最初のラインアウトでミスしてしまって、スクラムとラインアウトのファーストプレイは集中してやろうとチームで決めていたのにミスしてしまって残念でした。
――スクラムのコールが変わりましたがやりにくさはありましたか
この試合から変わって、もちろんやりにくかったところもあります。立ち位置も話し合いながら変えたり、コーチにアドバイスをもらって少し良くなったと思います。でも、一番最後のスクラムで、最後のプレーってことは相手も気合い入れてくるところなので、そこで押し負けてしまったところが残念でした。
――タックルとフィールドプレーが光っていましたが、その評価をお願いします
タックルについてはまだまだ飛び込むところがあったので、フランカーをやっていた時のほうが良い印象があるので、少しでも昔に追い付けるようにしたいです。トライにつながった場面は練習でやって来たようなことだったのでその成果が出せて良かったです。
――ポジション変更を経験した春を振り返っていかがでしたか
ポジションを変えてからなかなかうまくいかないこともあって色々悩むことも多かったですが、この試合みたいにいい感じで勝てる試合は本当に楽しくて、こういう試合が出来るようにこれからも頑張っていきたいです。
 
 
ロック桑野詠真(スポ1=福岡・筑紫)

――帝京大に勝利した感想をお願いします
春シーズン最後でしたし、帝京大戦ということで、全員気合が入る試合でした。その中でBチーム主将の呉泰誠さん(スポ4=大阪朝鮮)や古賀さん(フランカー古賀壮一郎、教4=福岡・筑紫)を中心に練習の時からすごくまとまって試合に臨めました。それで良いゲームが出来たのでとても嬉しいです。
――Bチームとはいえ、帝京大の当たりは強かったですか
後半にかけて激しくなってきて、ブレイクダウンで押されていくことがあったところが反省点です。
――その中で勝利されましたが、最大の要因はなんですか
チームとしてのまとまりと練習でやってきたことを出せたということが大きいと思います。FWのユニットだったり、攻める方向の意識統一だったり、ディフェンスでシンプルに前に出ることだったりが良く出来ました。
――春シーズンの成果や課題として上がったことは何ですか
課題が多く見つかった春シーズンでした。運動量やタックル、ラグビー理解度など春シーズンは課題が見つかったことが良かったです。
――体も大きくなられた印象がありますが、いかがですか
練習をしないでウエイトに専念するウエイト期間を2週間貰って、そこで体重が3キロ上がって、良い感じに増やせたと思います。
――最後に、夏のトレーニングに向けて一言お願いします
もっとガツガツ行って、もっと上のチームを脅かすような存在になっていけたら良いと思います。
 
 
フランカー古賀壮一郎(教4=福岡・筑紫)

――宿敵相手に見事勝利を飾りました。試合全体を振り返って感想をお願いします
1対1が強い相手だったんですけど、みんな粘って粘って勝てたのが一番良かったんじゃないかなと思います。
――前半は相手に押される場面もありましたが、どのような印象でしたか
思っていたよりも行けるかなっていうのは正直ありましたが、少しでも気を抜くと一気にバーッといかれるなっていうのはあったので、40分間最初は気を抜けなかったですね。ずっと押されて押されてっていう印象はありましたが、それでもやっぱり負ける気はしないというか、絶対いけるという感触があったので、信じてやっていました。
――後半は古賀さんのトライを皮切りに早大が流れをつかみましたが、ご自身のプレーを振り返っていかがでしたか
結果的に自分がトライしたんですけど、それまでの過程がすごく良かったですし、やっぱり(清水)新也(スポ3=宮城・仙台育英)のブレイクやBKの良いラインメイクなどがあって、チームとして集中力がすごく高かったなという印象があります。
――春季は帝京大戦に照準を合わせて練習を重ねてきたと思いますが、ゲームプランはどのようなものを考えていましたか
特別なことはやらないっていうのは決めていたんですけど、やっぱりエリアポジションをしっかり取るというのは重視して、あとはひたすらディフェンスで行くしかないというのはもう覚悟していたので、40分間ひたすら粘って粘って隙が出たところの一発を物にするというのはすごく言っていましたね。
――春季全体を振り返って、早大のプレーで良くなったところはどこだと思いますか
序盤はどうなるかなって心配なところが正直結構ありましたが、だんだんだんだん上がってきたというか、やっぱ試合を重ねるごとに一つ一つ成長していくことができたんじゃないかなっていうのはありましたし、それがきょうの結果として出ているのかなと思います。
――春季大会での収穫は何ですか
最初はどういうトライを取れば良いのかなどがわからなくて。去年は試合をやっていれば「こうやってこういけばこうなる」っていうイメージがあったんですけど、今季の最初は全然できなくて、このままチームがどうなるのかなという不安もあったんですけど、やっぱり監督(後藤禎和監督、平2社卒=東京・日比谷)のことを信じてやっていればだんだん自分たちのイメージというか「これをやっていれば取れるんだな」っていうイメージがついてきたので、相手のチームを見てどうっていうよりも自分たちのラグビーをしっかりすればいいんだっていう収穫は自分のなかにありましたね。
――夏季の改善点と目標を教えてください
チーム全体としてはもうちょっと体を大きくした方がいいのかなっていうのはあります。今季は体を大きくするって言ってきて成果は出ていると思うんですけど、やっぱりまだ中途半端というか、フィットネスもすごくやっているし、体を大きくするのにも取り組んでいるけど、やっぱりもうちょっとどっちか特化してやった方がいいのかなっていうのはあります。1対1で負けていたり、最後走れなかったりっていうのはあったので、個人としてどんなメニューを与えられてもしっかり自分で時間を見つけて体を大きくするとか、そういう意識がもっと必要なんじゃないかなと思いますね。
――古賀さん個人としてもフィジカルの強化や体を大きくすることを目標としているのですか
ぼくは走れるようになりたいので、体を大きくするっていうよりは筋肉をしっかり変えていって、走れる体をつくっていって、無駄に太くするんじゃなくてしっかりと重くするというか、動ける体にするのが目標です。
 
 
SO間島陸(商4=東京・早大学院)

――試合を振り返っていかがですか
帝京大はすごくターゲットとしていて、最後に一本取られてしまったり、ディフェンス面で課題はあるのですが、最終的に勝てたことはすごく喜んでいいことだと思います。ただ僕らはまだBチームということで、Aチームに出ているわけではないので、慢心することなくしっかり練習していきます。
――ディフェンス面での課題とはどの辺りですか
BKが特にディフェンス面で飛び込んで一人一人が抜かれてしまっていて、FWがしっかり止めていてくれたところをBKでゲインされて苦しい展開になってしまったところがあったので、BKの一人一人のディフェンスとコミュニケーションですね。
――帝京大Bに対してどのようなプランで望みましたか
プランというのは無くて「いつも通り真っ向勝負」と後藤さん(後藤禎和監督、平2社卒=東京・日比谷)からも言われていたので、今まで春シーズンやってきたことをやるだけ、という感じでした。
――前半ペナルティが続き苦しい時間を招いてしまった要因はなんでしょうか
コミュニケーションの所だったりイージーな所であったり、ぼくもペナルティを取られてしまったのですが、一個一個当たり前にやらなければいけない所を取られてしまったりして。その一個のペナルティで帝京大相手だと10分は自陣にいることになってしまいます。失くすことができるペナルティばかりだったと思うので、しっかり修正していきたいと思います。
――チームの良かった点はありますか
ワンショット、一つのチャンスを取り切るということをチームで言われています。前半僕が数えていたなかでチャンスが3つほどしかなくて、そのうちの2つ取れたということがすごく大きかったです。ディフェンスで自陣にいる時間が長かったのですが、しっかり凌ぎ切ってからの敵陣でのアタックだったので、すごくみんな良いイメージでできたと思います。
――ご自身の調子はいかがですか
ぼちぼちですね。悪かった時よりも良くなってきたとは思います。ディフェンス面ではタックル、まだまだ走れていないので、フィットネスが課題です。
――帝京大A戦への意気込みを教えて下さい
このシーズンはAチームから始まって、今はBチームということで、自分の中でも課題というのが大きくあって。その中でも自分は帝京大Aチームと試合することを目標にすごく頑張ってきたので、しっかり準備して現時点でAチームにどれだけ通用するのかということを確かめたいと思います。
 
 
CTB金澤男(社4=千葉・市川)

――試合を振り返ってみていかがですか
春シーズンで最後の試合だったので、いままでやってきた集大成として全てを出し切れるように頑張りました。
――BKの動きは良かったですか
やっと出したチャンスを一発で取りきれて、すごく集中してやれていたと思います。
――相手CTBの印象を教えてください
前半、自分がまだ体力がある時はちゃんと踏み込めていたんですけど、疲れてきた時に自分の体の弱さを実感したのでこれからまた夏に向けて頑張りたいです。
――具体的にどう対処されましたか
ディフェンスのコミュニケーションがうまく取れていない部分があったので、そのコミュニケーションの精度と質を高めていくようにしました。
――赤黒も経験された春ですが、春の総括をお願いします
初めはAチームでやれていたんですけど自分は落ちてしまって、返り咲こうとしていたんですけどBチームになってしまいました。夏以降は自分がAチームになれるように練習から本気でやっていきたいと思います。
 

CTB水野健人(人4=大阪・東海大仰星)

――試合全体を振り返って早大らしい展開ラグビーができたのではないでしょうか
少ないチャンスをものにできて、それが点数につながったので良かったと思います。
――帝京大戦ということで、ポイントはどこにあったのですか
体が自分たちよりも大きい相手だったので、1対1で止めるのはどうしても難しいので、数で上回って止めて勝とうって話し合って試合に臨みました。
――前半は自陣でのプレーが続きましたが、しぶとく守れたのではないですか
そうですね。あれを1トライでしのげたのは大きかったと思います。
――後半には水野さんもトライを奪いましたが、ご自身のプレーに関してはいかがでしたか
エリアマネジメントのミスがあって、僕のキックがあまり効率的ではなかったので、長い時間自陣でプレーしていたのは反省です。あのトライは相手の選手がターンオーバーしてくれてラッキーバウンドだったんですけど、それを僕が拾っただけだったのでたまたまです。
――Bチームとしては、春季いい形で終えることができたのではないでしょうか
そうですね。Bチームは全勝という形で終えることができたので、そこには満足してます。ただ、春シーズンをBチームで終わってしまったので、個人としてはもっと上を目指して秋シーズンはAチームに定着できるように頑張りたいです。
 
 
WTB土肥将也(人4=東京・三鷹)

――帝京大に勝ちました。今の気持ちを教えてください
うれしいです。でも帝京大はまだこれから強くなってくると思うので、これにおごることなくまた一から頑張っていきたいと思います。
――試合を振り返ってどうでしたか
前半は自陣にいる時間が多かったのですが、少ないチャンスをモノにできて良かったです。
――どのような気持ちで試合に臨みましたか
昨年準決勝で負けた相手だったので絶対勝つという気持ちで、この一戦にかけていました。
――ハットトリックの活躍でしたね
みんながボールを回してくれたからです。みんなのおかげです。
――早大のディフェンスの良さが光りました
チームとしてしっかりと走ってディフェンスが出来ていたので、相手もミスをしてくれたのだろうと思います。
――春シーズンを通して成長したところはありますか
体重が6キロくらい増えたのですが、スピードも落ちずにむしろ動きやすいので、いい体重の増やし方ができたのかなと。あと相手を抜く技術が高まりました。
――個人としてこれから強化していきたいところはありますか
土肥にボールを渡したらトライを取ってくれると思われるくらい信頼される選手になりたいというのが目標です。ディフェンスでも声を出してコミュニケーションを取り、みんなと良い連携を作って行きたいです。
 
 
WTB山本龍平(商3=東京・都武蔵)

――試合を振り返っていかかでしたか
とにかく勝てたことが一番大きいです。ずっとターゲットにしていた帝京大に、Bチームですけど、勝てたことが本当に何より嬉しいです。
――ご自身のタックルはいかがでしたか
スキルの面ではアタックとかへたなので、自分の見せるところはタックルしかないと思って、コーチたちとたくさんタックルの練習をして、その成果が出てよかったです。
――帝京大のディフェンスの印象はどうでしたか
うしろでのキックや裏のカバーなど、ラインディフェンスもしっかりしていてなかなか穴が見つからなかったのですが、FWで崩して崩して、大外回って土肥(将也、人4=東京・三鷹)がトライする、という形ができて、相手はかなり強いディフェンスでしたが、自分たちのやってきたことができたので、この調子で強いディフェンスを維持していきたいです。
――春シーズンはいかがでしたか
自分はずっとBチームであったわけではないのですが、終わり良ければ全てよし、ではないですけど最後に結果を出せたことが本当に嬉しいです。
――夏に向けて課題は見つかりましたか
今、タックルは自分でもそこそこ満足のいく結果を出せたのですが、上には上に上手いメンバーかわたくさんいるので、次はキックやアタックなど別のところをもっと練習して、身につけていきたいです。
――秋に向けて意気込みをお願いします
春はAチームとBチームを行ったり来たりしていたのですが、これからはAに絡んでいって、秋には赤黒の14番、15番を着られるように努力していきます。
 
 
FB滝沢祐樹(基理2=福島)

――帝京大戦ということで気合が入っていたと思いますが、どのようなお気持ちで試合に臨みましたか
Bチームとしては、絶対に帝京大に勝つということで、みんないつも通りやっていたんですけど、気合は特別入っていたと思います。
――帝京大に勝利しました。感想をお願いします
前半は相手の良い形で攻められていて、自陣でかなりピンチがあったんですけど、頑張って最少失点に抑えたということは大きかったと思います。後半は風上になって、キックも交えて攻めていけたので、良かったと思います。
――後半はより勢いを増したようですが、ハーフタイムに修正した点はありますか
風上ということで、どんどんエリアチャレンジをしていこうということでした。自陣にいたら相手を元気にさせてしまうので、敵陣に行こうということで、キックを有効に使えました。敵陣に行ったら全然怖くなくて、自分たちの思い通りにできたので、やっていて楽しかったです。
――ディフェンスが良かったようですが、いかがですか
僕自身は全然ダメだったんですけど、後半のゴール前でのFWの気迫のディフェンスは、熱い思いが伝わってきましたし、そこで絶対に勝ち切ろうと全員が思えて、集中できたのだと思います。
――春の試合は今週で最後となりますが、シーズンを振り返っていかがですか
春にずっとやってきたアタックフォーメーションというのが、段々と完成に近づいてきていて、裏表も使えて、良い形でできてきていると思います。あとはディフェンスに集中して、我慢して我慢して、春にやってきたことを秋まで繋げられるように、合宿を乗り切っていきたいです。合宿ではディフェンスの精度を高めることに集中したいと思います。