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2024
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『最後まで攻めきり快勝』

夏季オープン戦 対法大B 8月28日 長野・サニアパーク菅平
 
 夏合宿最後の練習試合で、早大Bは法大Bと対戦。帝京大B戦で大敗を喫しただけに、最終戦では快勝して夏を締めくくりたかった。前半は追い上げられる場面が見受けられたが、リードを保ったまま折り返す。後半は着実にトライを挙げていき59-29で勝利を収めた。29点を失いディフェンス面で課題は残ったが、オフェンス面ではFW陣、BK陣おのおのに収穫の見られる試合となった。
 

 試合は開始2分で動く。敵陣のラインアウトからモールを形成し、そこから抜け出したフランカー中尾康太郎(スポ4=福岡)がインゴールに陥れた。以降も、FB門田成朗(法3=埼玉・早大本庄)が脚力やステップで相手を翻弄(ほんろう)したかと思えば、SO浅見晋吾(スポ3=神奈川・桐蔭学園)がキックを駆使して裏を突き決定機を演出。中盤まで得点を重ねていった。しかし、中尾が負傷交代すると立て続けにトライを許してしまう。19-14と5点まで差を縮められるが、終盤のチャンスを物にし、26-14で前半を終えた。
 
 後半、スコアを動かしたのは法大B。自陣スクラムから右へ展開されると、そこからはあっという間だった。「FW死ぬ気で走れ!」。選手間では厳しく鼓舞する声が響いた。5分後、敵陣10メートルラインのスクラムから出たボールを捕えた浅見が、パスダミーで相手をうまく交わしていく。そのまま背番号10がゴールラインを超え、31-19と点差を元に戻した。その後相手を上回る攻撃力が光り、試合終了間際にはBKの鮮やかな連続攻撃でノーホイッスルトライに成功する。夏季オープン戦の最終戦は59-29という結果で幕を閉じた。
 
 3試合を通してさまざまな選手が活躍を見せてきた。特に法大B戦ではCTB盛田志(スポ3=広島・尾道)の攻守にわたるボールへの積極性が目立った。9月からは関東大学ジュニア選手権(ジュニア選手権)、そして関東大学対抗戦が始まる。赤黒へとつながるBチームでの活躍。一試合一試合が大きな意味を持つ。ジュニア選手権での栄冠を、赤黒を着る権利を得るために──。静かに、しかし熱く燃える季節はすぐそこまで来ている。
 
(早稲田スポーツ新聞会 目黒広菜)
 

コメント
FB門田成朗(法3=埼玉・早大本庄)
――試合を振り返って感想をお願いします
FWのスクラムで勝てたし、みんな前に出てくれたので、すごく良い試合だったと思います。
――門田選手も前半に2トライを決めましたが、ご自身のプレーをどのように評価していますか
僕がボールをもらった時には結構余っている状態だったので、それはみんなに感謝したいです。最初のトライとかは、抜けたところでショーン・ジョンソン(ニュージーランド)が1対1で抜く姿が思い浮かんだので、そのスタイルで勝負だと思ってやりました。
――失点が多かった点に関してはどう捉えていますか
監督(後藤禎和、平2社卒=東京・日比谷)からも言われたのですが、FWのディフェンスのセットが遅くてBKで巻き込まれて、相手の強いランナー速いランナーに走られて失点することが多かったので、そこは意識次第で変えられると思っています。
――帝京大B戦からチームとしてどのように立て直してきましたか
帝京大B戦は入りで最高のところに持っていけなかったので、今回は本当に緊張感を持って臨もうというのは試合前から話していました。実際にそれができてトライも取れたので良かったと思います。
――夏合宿を通してご自身の成長を感じた部分はありますか
まずはケガをしないというのを一番に考えていたので、その点に関しては良かったと思います。あとはタテのラインブレイクを目標にしていたのですけど、この試合ではあまりできなかったので、もっとタテにタテにというのを身に付けたいと思います。
――課題として見えたのはやはりタテの動きの部分なのでしょうか
そうですね。あとはタックルもディフェンスもですね。でも自分のプレースタイルは変えずにみんなが楽しみにしてくれるようなプレーをしたいと思います。
――秋シーズンに向けて意気込みをお願いします
秋はラグビー本番なので、早慶戦、早明戦、帝京大戦に出られるように頑張りたいと思います。