みなさんこんにちは!
今回の週刊ワセダラグビーは、分析特集です。
華やかな表舞台で活躍する選手達。
その活躍を支えているのは、緻密で正確な「分析スタッフ」のサポートに他なりません。
そこで、今回はそんな日々の練習の動画撮影から、試合の分析、偵察など、チームが勝つために必要な情報のカギを握る「分析スタッフ」の素顔に迫りたいと思います。
弊部には現在、岡花拓也(都武蔵 教4)、山本将悟(早実 教3)、鈴木麟太郎(獨協埼玉 人科1)、瀬尾勝太(福岡 スポ1)の4人の分析スタッフが在籍しています。
というわけでこの4人に向けて、どのような経緯で分析になったのか、また、分析の仕事の説明から今後の目標まで、色々インタビューさせていただきました。
(この取材は6月7日に行われました。)
――早速ですが、4人が分析を志した経緯を教えてもらえますか?
岡花:高校時代から怪我が多く、正直4年間、選手としてやっていくことに対して不安がありました。でも、早稲田大学ラグビー部は昔からの憧れで、どうにかチームに関わることができないかと思い、そこで分析をやろうと思いました。
山本:高校3年生の2月にラグビー部のHPを見ていたら分析募集が出ているのを見て挑戦しようと思いました。ラグビーに深く関わる手段の一つとして、分析という道もありなんじゃないかと思ってなろうと思いました。
鈴木:大学では選手になるつもりはなかったのですが、それでも早稲田大学ラグビー部に選手と違う形で関わりたいと思い、分析を選びました。
瀬尾:私の場合は、もともと大学ではトッププレイヤーのサポートをしてみたいと思っており、そのため昔から特に大学ラグビーをよく見ていました。早稲田に進学することが決まり、そこで分析があると知ったので、やってみようと思いました。
――ありがとうございます。では、分析の主な仕事内容を教えてください。
山本:基本的には自チームの練習・試合や対戦相手の試合などの撮影業務と、チームのMTGの資料作りなどです。僕の場合はHPの管理や公式Facebookの管理もしています。
鈴木:撮影した練習や試合のビデオを、コーチや選手が見られるようにしています。試合の後は、その試合の一人一人のプレーのデータを取ってコーチに渡しています。
(司令塔から練習を撮影する岡花)
――1日は、だいたいどのようなスケジュールで動いているのですか?
岡花:午前中は授業に出て、16~20時は練習のビデオ撮影や映像編集、他チームの分析などをしています。そして20時頃にミーティングがあり、だいたい21時くらいに帰宅します。
山本:基本は試合の日も同じ感じですが、試合後はスタッツと言ってタックルの成功率やセットプレーの確保率などの統計もとりますね。
(動画の編集作業をする山本、瀬尾)
――私自身も、選手として日々の練習や試合のビデオには大変お世話になっています。分析の仕事をする上で、何か心がけていることなどはありますか?
山本:そうですね。分析はそのスピードと正確さが非常に重要なので、依頼されたものの中で優先順位の高いものから常にやるようにしています。分析の仕事はチームの勝利に直結するものだと思うので、まだまだ出来ていませんが、常にそこは意識しています。
瀬尾:私はラグビーオタクなので、とにかくラグビーをたくさん見て、自分のラグビー理解力を増やしていくことですね。他には、試合を見る際に分析しやすいように他チームの選手と出身校を覚えるようにしています。
――各々、本当に強い責任感とプライドを持って活動しているのですね。一方、休日はどのように過ごしているのですか?
鈴木:私は、友達と遊んだり映画を見たりして過ごしています。
山本:今年はオフの月曜日にMTGがあるため、実は毎日やることがあります。次の休みは時間を気にせず思いっきり寝てやろうと思っています(笑)。
――選手がオフの時もパソコンに向かっているということですが、やはりそれほどチームにおいて重要な役割を担っているということですね。最後になりますが、ファンの方々や、これからワセダで分析を目指そうという方に向けてメッセージをお願いします。
鈴木:選手のように常に表に出て活躍する事は無いですが、自分たちが日々サポートする選手たちが勝利した時にやりがいを見出せる仕事だと思います。個人的にも、1年生でまだ先輩たちに頼ってばかりですが少しずつ仕事も覚えて来たので、より主体的に動けるように努力したいと思います。
瀬尾:ラグビーはするだけではありません。ラグビーが好きでラグビーに関わりたかったら、分析をしてみてはどうでしょうか?たくさんの試合が見られて楽しいですよ!!
岡花:ラグビーを見るのがとにかく好きな人、そして地道な仕事が苦にならない人には、やりがいのある仕事です。本気で日本一を目指す経験は、人生でなかなかできないと思います。
山本:これはどのスタッフにおいても言えますが、分析の仕事はとても大変です。分析ならではの自慢は、どのスタッフよりも選手と会話することが多いことです。練習や試合を一番見ている分析だからこそ話せる内容があります。感謝されることも人一倍多いです。ラグビーの知識に自信がなくても、貢献したいという気持ちだけあれば大丈夫です!一緒に分析やりましょう!!
――お忙しい中、ありがとうございました!
(写真左から、鈴木、岡花、山本、瀬尾)
いかがでしたでしょうか。
ワセダの「分析スタッフ」が、チームにおいてどれ程重要で、ハードな仕事をしているかということが伝わったのではないでしょうか。
我々ラグビー蹴球部が日本一を目指していくために、この「分析スタッフ」達の存在は本当に必要不可欠なものとなっています。日々の練習や試合のビデオによって選手一人一人が自らのプレーを顧みることができるのも、試合に勝つために対戦校の研究ができるのも、全て彼らの働きがあってこそであり、選手一同、本当に感謝しています。
我々ラグビー蹴球部は、選手スタッフ一同、各々ができる最大限の努力を繰り返し、これからも日本一に向けて邁進していきたいと思います。
これからも、応援よろしくお願いいたします!
以上、第11回「週刊ワセダラグビー」でした!
※第9回「週刊ワセダラグビー 東京STAY特集」において、一部事実関係の誤りがあったため、訂正いたします。早大OBである斎藤佑樹氏は、「東京STAY」には住んでおりませんでした。失礼致しました。今後このような誤りが無いよう、より一層精進していきたいと思います。今後とも、「週刊ワセダラグビー」をよろしくお願いいたします。