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2024
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【部員紹介/第20回】小川瑞樹(4年・FL・早稲田実業)

早稲田大学ラグビー蹴球部に所属する2~4年生の選手・スタッフが相互インタビューで理解を深める連載企画、第20回は小川瑞樹(4年・FL・早稲田実業)。

取材:佐々木奎介 構成・写真:早稲田大学ラグビー蹴球部広報

何があってもやり抜く。

おばが早稲田出身だった影響で幼い頃から試合を見ており、かっこいい姿に憧れていた。そして、中学からの友人が多く同期にいることもあり、大学でも一緒にプレーできることが楽しみだった。

ただ、高校時代には後悔も残った。3年時に怪我が続いた影響でチームを引っ張れなかったこと。怪我をしていてもやれることはあった。最後は花園予選の都大会決勝で負けてしまったことで、もっと自分にできることをやり続ければよかったと感じた。

大学でも怪我を負う。2年の時に続いた肉離れ。同期のプレイヤーがどんどん上がっていく。自分はリハビリで満足に走ることもできないやるせなさ。置いていかれてるという感覚が強くあった。

復帰はするものの「このままではもうまともにラグビーができないのではないか」という不安を抱えながらプレーしていた。それを乗り越えて上のカテゴリーに昇格し、シニアで試合に出たことが人生も最もうれしかった思い出だ。不安な心やモヤモヤが晴れた瞬間だった。

最終学年の今年、アカクロを着て「荒ぶる」を歌いたい。そのために自分の強みだと考えているタックルとジャッカルの強化を、個人練習でフォーカスして行っている。その根底には、4年生としてチームを引っ張りたい、そのためにもきついことを率先して行えるようなプレイヤーになりたい、4年生が引っ張れているチームは強いという思いがある。そういうチームにしたい、なりたい。

幼い頃からの夢、憧れであった早稲田ラグビー。積み重ねてきた想いが、最後まで何があってもやり抜くという強い意志の根源にあって小川を衝き動かしている。