早稲田大学ラグビー蹴球部に所属する2~4年生の選手・スタッフが相互インタビューで理解を深める連載企画、第48回は庄司菜々子(2年・トレーナー・早大本庄)。
ラグビーがつないだ縁。
姉が本庄に通っていたが、当初は別の高校に進学して大学も地方に行こうと考えていた。
しかし、ふたつのきっかけで運命が変わる。
ひとつめは中学3年生の時に姉の発表を見るために本庄の文化祭に行った際、ユニークで個性あふれる校風に触れたこと。そして、もうひとつは通っていた中学校から本庄への指定校推薦の枠ができたことだ。こうした縁がきっかけで本庄を意識するようになり、無事に入学を果たした。
中学ではソフトボール部に所属しており、父親が甲子園にも出た高校球児だったこともあって、本庄では野球部のマネージャーを希望していたそうだ。だが、野球部にマネージャーは入部できなかった。そこで姉の友人からラグビー部の存在を聞かされ少し興味を持つことになる。
そして迎えた部活動説明会の日。当時のキャプテンで現在はラグビー蹴球部でS&Cスタッフとして活躍している飯田さんによるラグビー部の説明に心惹かれ、体験時に先輩マネジャーやとても雰囲気のいい部員たちに出会ったことでマネージャーをすることになった。
充実した高校生活を送ったが、当初は大学でもラグビー部に関わることはあまり考えてい
なかったそうだ。しかし、ここでもラグビーの縁が彼女の運命を変える。
引退後に高校の部活に顔を出す機会があった際、本庄のコーチ陣に大学で何をやるか迷っていることを相談すると、「向いているから大学でもやりなよ」と背中を押されたことで縁を感じ決心したそうです。
大学ではトレーナーの仕事をする彼女は、選手よりもグラウンドにいる時間が長く、傍目からは大変な日々を過ごしているように感じた。そんな日々を乗り越える原動力はと聞くと、「選手から感謝されること」「自分がケアをした選手のパフォーマンスが上がること」「国立や秩父宮などの大きな舞台で行われる試合に関われること」という答えが返ってきた。
改めて多くの人に支えられてラグビーができていると感じた。その恩に報いるために「荒ぶる」を勝ち取ってみんなを笑顔にしたい、そう実感したインタビューだった。