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2024
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【部員紹介/第60回】吉村紘(3年・SO/CTB・東福岡)

早稲田大学ラグビー蹴球部に所属する2~4年生の選手・スタッフが相互インタビューで
理解を深める連載企画、第60回は吉村紘(3年・SO/CTB・東福岡)。

取材:井元正大 構成:早稲田大学ラグビー蹴球部広報 写真:鳥越裕貴

高いスタンダードを示し続けたい。

幼い頃、正月のテレビに映る早稲田のアカクロジャージに憧れた。早稲田でアカクロを着て日本一になることが、ラグビーを続けていく上での目標のひとつとなった。

高校時代は強豪の東福岡でプレーしたが、最後に悔しさも味わった。それは高校3年、最後の花園での試合で途中交代したことだ。最後の笛が鳴るまでグラウンドに立っていたかったという思いが強い。しかしパフォーマンスがよくなかったという事実もある。その、「最後の試合でパフォーマンスが悪かった」という悔しさも残る経験だった。

卒業後は早稲田大学に進学。下級生時代から試合に出場して経験を積んできた。そんな吉村にとって昨シーズンの帝京戦で勝ったことは大きな喜びだった。それまではチームとしても個人としても出来が悪く、また、前年の優勝メンバーと比較され続けたことで個人やチームの力を疑ってしまっていた。そのような状況下で迎えた帝京戦で、皆が80分チャレンジし続けて得ることができた勝利は今までにないほどうれしかった瞬間だ。

今年は、大学日本一はもちろん、「早稲田の10番は吉村」というイメージをファンの皆さんに浸透させられるようなプレーをしたいと思っている。そして昨シーズンの決勝で大敗して肌で感じた悔しさを糧に、常に高いスタンダードをグラウンドで示し続けたい。

ひとりひとりがチームの目標のために何をすべきかを常に考え続けている理想の集団が早稲田のラグビー部だと思っている。そんな中で、個人としてもチームとしてもさらに高みを目指していく。