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【部員紹介/第69回】佐土原脩(2年・FL/LO・早大本庄)

早稲田大学ラグビー蹴球部に所属する2~4年生の選手・スタッフが相互インタビューで理解を深める連載企画、第69回は佐土原脩(2年・FL/LO・早大本庄)。

取材:千葉洋介 構成・写真:早稲田大学ラグビー蹴球部広報

切り離せない人生の一部。

「2019年の大学選手権決勝を見て、あの舞台に立ちたいと思った」
そう語った佐土原脩は高校3年生での引退時、大学でラグビーを続ける気はなかったと話した。理系の道に進むと決めていたためラグビーとの両立は厳しいと考え、漠然と「サークルに入るのかな」と思っていたのだという。そんな折に居合わせたのが、上記でも記した大学選手権決勝の早明戦だった。「あの瞬間を見て熱くなった」と語った彼は、そうして早稲田大学ラグビー蹴球部の門を叩いたのだ。

そんな彼の「人生で一番うれしかったこと」は、出身校である早大本庄での高校1年時に初めてトライを取った時だと話した。親御さんの仕事の都合で転勤することが多かった彼は長期間にわたる部活動での活動経験がなく、高校で初めてしっかりとした部活動に所属したのだという。そのような中でしっかりと努力して、試合に出場でき、かつトライを取れたことが何よりうれしかったというのは私には想像できないくらいの思いがあったことだろう。

そうして現在早稲田大学ラグビー蹴球部の一員として活動する彼が「今までで後悔していること」として話したのが「高校時代にもっと体を鍛えておけばよかった」ということだ。彼の中では高校の時も全力で鍛えてはいたが、大学に入って日々のトレーニングに真剣に取り組んだところ、伸び悩んでいた体重も筋力もグングン伸びたのだという。その裏には、高校時代は体が細くて軽かったことから、タックルしてもパワーで吹き飛ばされてしまったという苦い思い出があったようだ。

そんな後悔を胸に、日々の厳しい練習に取り組む彼の現在の目標は「一番上のカテゴリーに入り、赤黒を着て選手権で優勝すること」だと語った。「自分が入部を決めたきっかけになった赤黒の先輩たちと同じように自分もその場に立ちたい」と力強く話す。それを実現するために、体作りを始めとする自分自身のレベルアップを図っていくのだという。

佐土原にとって早稲田大学ラグビー蹴球部とはと質問したところ、「今後生きていく中で切り離せない人生の一部になるもの」と即答で答えてくれた。まだまだ2年目の彼がどんなラグビー人生を送っていくか、より楽しみになった。