早稲田大学ラグビー蹴球部に所属する2~4年生の選手・スタッフが相互インタビューで理解を深める連載企画、第72回は古瀬健樹(2年・レフリー・東福岡)。
取材:渡辺駿斗 構成:早稲田大学ラグビー蹴球部広報 写真:鳥越裕貴
誰もが輝ける場所。
高校からレフリーを始めて、大学ではいろいろな人がいる場所でレフリーをやりたかった。早稲田のラグビー部は推薦、一般、内部進学の誰でも入れて、一浪の人であっても試合に出て活躍できるチャンスがある。そのような環境で笛を吹きたいと思った。
そんな思いを抱えていたので、早稲田に合格した時が人生で一番うれしかった瞬間だ。高校で勉強を頑張った甲斐があったと感じた。人生で一番悔しかった瞬間は中学校の九州大会で負けたこと。中学校は東福岡中学校で、ラグビー部の16期キャプテンだった。自分の代で九州大会に初出場したが、2回戦で負けてしまった。勝てそうな試合だったから余計に悔しかった。練習でもっとああしていればとかこうしていればとか、後悔が残ったことは忘れられない。
今年、自身として成し遂げたいことはトップリーグ(リーグワン)で笛を吹くこと。そのためにまず自分の課題であるフィットネス、ラグビーの理解度を高めている。ラグビーの理解度を高めるに、選手と同じかそれ以上の数の試合の映像を見ている。そして、チームに対してはレフリングで貢献したい。チームの反則数を減らすためにレフリーの視点から伝えられることを伝えていきたい。
最近ではレフリーミーティングで反則の種類や数の傾向と対策を伝えられる機会を設けてもらえている。また、今年はトップチャレンジで吹いたり、トップリーグでタッチジャッチをするなど高いレベルでレフリーを経験できたので、その経験を選手に伝えたいと考えている。
選手とレフリーがどんなコミュニケーションをとっているか、レフリーがどのような観点でペナルティーをとっているかを伝えることで、チームに還元したい。
古瀬にとって早稲田ラグビーとは誰もが輝ける場所だ。誰でも上のチームに上がるチャンスがあり、スタッフも選手も活躍することができる場所だと思っている。この場所をさらに輝けるものにするため、自分の武器を磨いていきたい。