早稲田大学ラグビー蹴球部に所属する2~4年生の選手・スタッフが相互インタビューで理解を深める連載企画、第78回は永瀬功太郎(4年・LO/FL・早稲田実業)。
取材:森谷隆斗 構成・写真:早稲田大学ラグビー蹴球部広報
最後まであがく。
中学校に入る前は、甲子園出場や箱根駅伝を走ることを夢見ていた。部活の環境がよさそうで志望した早実でアカクロジャージに出会ったことで、永瀬の中に早稲田ラグビーへの憧れが芽生えることになる。
そんな中学を経て進学した高校時代、忘れられない経験がある。春の公式戦で國學院久我山に勝利したことだ。それは永瀬にとって高校で留年したあとのラストイヤーで、チームのために何かをしたいという気持ちがある中で達成できたことだったため、心の底からうれしかったことを覚えていてる。
大学ラグビーは困難な始まりだった。1年目は新人練習で落とされて入部できなかったのだ。落とされたことは悔しかったし、そこで諦めて再度喰らいつかなかった自分に後悔もしている。
さまざまな経験を経てやっとたどり着いた早稲田大学ラグビー蹴球部での日々を、後悔なく過ごしていきたい。自身としての目標はアカクロを着ること、ひとつひとつの練習を大事にして積み上げていきたい。そして、チームのためにはどんな時でも全力でプレーし、身体で引っ張っていく姿を後輩に見せたい。
永瀬にとって早稲田ラグビーとは「かけがえのないもの」だ。新人練習で落とされたあとの1年間、ワセダクラブでプレーしていた。社会人と一緒にプレーする中で、改めて自分は早稲田ラグビーが好きで、早稲田でプレーがしたいという気持ちを再確認した。憧れ、つかみ取ったこの場所で、最後まであがき続けたい。