早稲田大学ラグビー蹴球部に所属する2~4年生の選手・スタッフが相互インタビューで理解を深める連載企画、第81回は河村謙尚(4年・SH・常翔学園)。
取材:宮下龍樹 構成・写真:早稲田大学ラグビー蹴球部広報
苦しくても動き続ける。
小学生の頃、スクールの試合でワセダクラブと上井草で試合をすることがあった。翌日は国立競技場で早明戦を観戦。国立の大舞台で活躍するアカクロジャージがかっこよくて自分も入りたいと憧れた。
実家は愛知だったが、競争が激しくレベルの高い大阪でラグビーをしたいと考え、親元を離れて祖母の家から中学に通っていた。その中学は祖父がラグビー部を作り、父親が部員だった歴史のある学校で、自分の代で大阪府初優勝。チャレンジが報われた気がしてうれしかった 。
常翔学園を経て入学した早稲田では、2年・3年とメンバーに絡むが、リザーブでの出場がほとんどで不完全燃焼だった。スタメンで出ることで自分を誇れる。最終学年として最後には9番を着て国立に立って優勝したい 。
そのために、練習の動画を見て何が悪かったか、何を考えてプレーしていたかを振り返り、次の目標を決めて練習に臨むことを習慣にしている。リーダーとしてもハーフとしても、チームで一番動かないといけない立場だと思っている。チームが苦しい状況でも動き続ける、自分のプレーだけでなくチームをどんどんよくしていくような選手でありたい。
小学生からの憧れに加え、浪人生など様々な選手が活躍している早稲田に魅力を感じた。何度も優勝を見てきたが、勝てない時期でも早稲田が一番かっこいいと思っていた。憧れたチームの中で、最後の最後までチームを引っ張りたい。