早稲田大学ラグビー蹴球部に所属する2~4年生の選手・スタッフが相互インタビューで理解を深める連載企画、第89回は相良昌彦(3年・FL/NO8・早稲田実業)。
取材:下原一輝 構成:早稲田大学ラグビー蹴球部広報 写真:鳥越裕貴
挑戦し続ける場所。
高校をどこにするか考えている時、親に勧められたことで早実を志望した。高校生時の大きな目標は花園出場。自分がキャプテンで中心選手として勝ち取れた成果は、心の底からうれしかった。
そんな高校時代から目標にしていて思い入れのあったのがU20代表だった。キャプテンに選ばれるものの、コロナの影響で代表の活動が中止。早生まれで2年目のチャンスもあったが、それもなくなってしまった。2年連続で参加できていれば自分自身の大きな成長の機会になったはずで、世界と戦える数少ないチャンスがなくなったのはとても大きいと感
じている。目標でありモチベーションでもあったU20の活動がコロナでなくなり、それはかなり自分にとってネガティブな出来事だった。しばらくはチームでの練習に身が入らず、もう少し真面目に取り組めていたのではないか、少し甘かったのではないかと考えてしまうこともある。
昨年の天理戦で明らかにフィジカル負けしていると感じたことから体作りをし、自分の総合力をあげるために努力をしている。実際に体重も増えて順調に体作りは進んでおり、チームの大学日本一に貢献したい。
チームのためには、練習中、特にコンタクトの練習では自分が一番体を張り、強度を高め、コンタクトの基準を示す役割を担いたい。そして、試合では誰よりも動きハードワークを実践したい。
このチームは「挑戦し続ける場所」だ。1・2年生ではラグビーで成長し、上を目指してプレーに集中すればよかった。今年からは委員にもなり、リーダーシップをとったり周りに目を向けてやっていかなければならない。これも新たな挑戦である。さらに来年最上級生になればラグビーの面でも他の部分でももっと成長しなきゃいけない。次々と挑戦するものが増えていく、そういう場所だと思っている。