早稲田大学ラグビー蹴球部に所属する2~4年生の選手・スタッフが相互インタビューで理解を深める連載企画、第90回は鈴木陽結(2年・WTB・早大学院)。
常にハングリーに。
早稲田大学ラグビー蹴球部に入部したのは、何かに本気で取り組むという経験をしたかったからだ。高校は特に部活動に力を入れているわけでもなく、日本一を目指してハードワークしていくという未知の体験を求めてこの部の門を叩いた。
中学校では勉強に注力し、その成果の証として学院に合格できたことは大きな喜びだった。だが、入学後の高1の花園予選直前にスタメン落ちした悔しさも忘れられない。数少ないラグビー経験者だったため夏頃からスタメンでの出場ができていたが、シーズン本番で試合に出られなくなったため、ラグビーへのモチベーションが著しく落ちたポイントだった。
そんな学院ラグビー部での3年間には後悔も残る。小学生の頃に一緒にプレーした仲間が花園常連校で実力をつけていく中、だらだらと練習をこなし、時にサボってしまっていたことが、現状でのレベルの差につながっていると感じている。個人としては、入寮して赤黒ジャージを現実的なものにしていくことを目標に掲げている。そのためにも、フィットネス強化に重きを置き、体が小さい分運動量で差をつけたい。チームのためには競争力を生み出したいという。下からのプレッシャーというものは結果的に組織を強くすると思っているので、常に上に対してプレッシャーをかけていきたい。早稲田ラグビーはチャレンジし続けられる場所だ。自分よりうまい人間があふれるほどいる分、常にハングリー精神を持って取り組むことで上を目指したい。