関東大学ジュニア選手権が開幕してから2ヵ月。早大Bはここまで2連敗と厳しい状況が続く。明大戦、慶大戦ともに、チャンスを生かしきれないという課題が残った。次戦で悪い流れを断ち切り、勝利をつかみ取ることができるか。来る帝京大戦、早大Bの真の力が試される。
今年の夏合宿、早大Bは帝京大Bと白熱した戦いを繰り広げた。接戦の末、早大が35-33で勝利。アタックではミスをしてもすぐに修正力を見せ、堅実なディフェンスも光っていた。さらに、SO久富連太郎(政経2=島根・石見智翠館)がゴールキックをすべて成功させるなど全体を通してプレーが安定。しかし、先日行われた慶大B戦では、自分たちのミスでチャンスをものにできないなど不安定な試合展開となった。
ただ、明大戦と比較すると危機を阻み、チャンスをつくるという機会は増加。チームがピンチになるとディフェンスで粘りを見せ、相手の隙をついてBK陣がランで陣地を獲得するという場面も見られた。過去2試合で浮き彫りとなった課題を帝京戦では改善し、攻撃の完成度を上げる。これらを成し遂げた末に次戦の勝利が見えてくるだろう。
相手を抑えゲインする久富
次戦での注目は慶大戦で1トライを挙げ、チーム内MVPに選出されたCTB平田楓太(スポ3=福岡・東筑)。帝京大戦で再びその活躍が見られるか注目したい。さらに、今季ジュニア選手権初出場となるフランカー田中智幸(政経4=東京・早大学院)、慶大戦ではリザーブからの登場で今回は先発となるロック鏡鈴之介(法3=東京・早大学院)にも注目したい。赤黒経験のある田中は高い経験値を生かした多彩なプレーを見せ、春にAチームで試合に出場していた鏡は早大Bチームの起爆剤となるか。この試合で2人が輝く姿を見ることができるか期待がかかる。
モールを組む早大B
弱点の補強とチームの持ち味の強化が、ジュニア選手権での勝利につながるだろう。慶大戦で光った要所での守備やBK陣の突破力というチームの強みを磨き、練習の成果を試合で出し切れるか。残り2戦を白星で終えるため、早大Bは負けられない戦いに挑む。
記事・写真:水島梨花(早稲田スポーツ新聞会)