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2024
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トレーニングマッチ/慶應義塾大学CD戦観戦記

新人早慶戦に続き、早大CDと慶大CDのトレーニングマッチが慶大・日吉グラウンドにて行われた。ここまで黒星が続くジュニアチーム。その負の連鎖を断ち切り、今度こそ勝利したいところだったが、31-33と僅差でまたも敗北となった。前半は早大CDの攻撃力が上回り24-14とリード。しかし、後半は慶大CDの猛撃により点差を縮められる。終盤、体力が消耗したところでディフェンスに乱れが生じ、相手に逆転を許してしまった。

前半1分、ハーフライン付近のラックからボールを左に展開し、WTB溝井颯太朗(スポ3=北海道・函館ラサール)がパスを受けた 。そのまま左ライン際を駆け抜け、独走トライに成功。しかし、続く13分、相手にトライを奪われ逆転される。その後はフェーズを重ねインゴール目前まで攻めるものの、反則を取られ波に乗れない。試合が動いたのは22分、早大のモールトライが決まり、再びリードを奪う。

25分には、FB三浦哲(文構3=東京・早実)が自陣から相手をかわし大きく前進。CTB仲山倫平(法2=ニュージーランド・ウェリントン・カレッジ)にパスをつなぎ、さらにゲインし10メートルラインでラックを形成するとSO吉岡麟太朗(スポ3=東京・本郷) が左端へキック。溝井がキャッチしインゴールへ運んだ。しかし33分、自陣ゴール手前でマイボールスクラムでミスが起き相手ボールになると、そのまま押し込まれ失点。17-14と慶大CDも粘り強く得点を重ねる。36分に吉岡のトライが決まり、なんとか追加点を挙げた早大CD。24-14で前半を終えた。

独走トライを決める溝井

後半11分、自陣奥深くまで攻められピンチを迎える。必死のプレッシャーも及ばず、相手にインゴールを受け渡してしまった。24-21とまたもや3点差まで迫られる。さらに点差を離したい早大は、15分に相手ゴール手前からラインアウトのチャンスを得る。FW中心に粘り強く押していき、フッカー松永拓実(スポ3=埼玉・県浦和)が本日2回目のモールトライに成功。31-21とこのまま逃げ切りたい早大だったが、後半中盤から慶大CDが反撃に出る。
21分、ラインアウトモールからトライを許すと、その勢いに飲み込まれ、相手の攻撃時間が長く続く。最終的にはギャップを抜かれ相手BKの素早い攻撃にディフェンスが追いつけず、同点トライを許す。コンバージョンキックが決まり逆転された。残り時間は9分。早大CDは最後までトライを狙いパスを回すが、堅いディフェンスに前進できず、最終スコア31-33でノーサイドとなった。

スローをする松永。本試合2本のモールトライを決めた

「責任」というテーマを掲げ、各々の選手が自身の役割を全うすることを意識した本試合。前半、勢いが見られた早大だったが、「後半にディフェンスや規律の甘さが出てしまった」(溝井)と試合終盤に課題を残す。ただ、必死に声を出し、粘り強く最後まで勝ちにこだわる姿勢を貫いた。この敗戦を意味あるものにするために、今回の悔しさを次戦へ前向きにつなげていきたい。

記事:川上璃々 写真:渡辺詩乃(早稲田スポーツ新聞会)