爽やかな秋晴れが広がる中、早大上井草グラウンドにて早大Dは帝京大Dとの一戦に臨んだ。試合の序盤から主導権を握った早大Dは猛攻を見せ、17-0と相手を無得点に抑えて前半を折り返す。後半は、帝京大Dの勢いに押されかけるものの、2トライを追加。最後まで貪欲に戦い抜き、31-24で白星を挙げた。
順調な滑り出しを見せ、先にスコアを動かしたのは早大。前半7分、敵陣22メートルライン付近での早大のラインアウトから左に展開し、最後はCTB黒川和音(人2=茨城・茗渓学園)がディフェンスラインをこじ開けトライ。続いて17分には、敵陣10メートル付近の早大ボールスクラムから左へ展開し、黒川がディフェンスを突破、CTB丸橋怜央(商1=埼玉・早大本庄)へとパスがつながり、最後はWTB小澤ジョージィ(スポ2=千葉・流経大柏)がインゴール左隅に沈めた。24分にも黒川のブレイクから丸橋がフィニッシュし追加点を挙げる。その後は帝京大Dに押され自陣でのプレーが続くものの、粘り強いディフェンスで守り切り、無失点で前半を終えた。
後半開始早々、トライを奪われてしまうものの、FL渡辺駿斗(商4=東京・早実)がジャッカルを成功させるなど、相手攻撃の流れを断ち切り、ペースを引き戻す早大D。後半9分には早大ボールスクラムを起点に左へ展開し、最後はWTB鈴木寛大(スポ1=岡山・倉敷)がインゴールにねじ込んだ。21分、帝京大Dの勢いあるアタックをインゴール上でなんとか防ぐ。しかし、直後のドロップアウトから、フェーズを重ねられ、追加点を挙げられてしまった。その後も、再び帝京大Dにトライを許すが、リザーブ選手たちのフレッシュな力も加わり、早大Ⅾは逃げ切りに成功。最終スコアは、31-24でノーサイドとなった。
今試合のテーマは『ガッツ』
「全員が勢いもよくて、いい形で後半を迎えることができた」とFL小池航太郎(商4=東京・早実)の言葉通り、前半から攻守ともにいいプレーを見せた。さらに、これまで強化してきたスクラムでは、常に優勢に立ち、本試合の攻撃の起点を作る武器となっていた。春、夏シーズンを超え、一回り大きく成長した姿を見せた選手たち。今後の活躍にも目が離せない。
記事:清水浬央 写真:川上璃々(早稲田スポーツ新聞会)