≪11/4(土)部内マッチ≫
対抗戦も、残すところあと3試合。
いよいよ明日は、帝京大学戦。
「20-73」
昨年の大学選手権決勝、帝京大学を相手に、大敗を喫した。
前年度王者の底力を見せつけられ、その威厳と迫力に完全に飲み込まれてしまった。
その悔しさを経験したチーム伊藤が発足してから、約9ヶ月。
いよいよ迎える帝京大学戦前日の今日、B・C戦、D・Training戦の部内マッチ2試合が行われた。
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B・C戦
早稲田B 33-14 早稲田C
D・Training戦
早稲田D 41-28 早稲田Training
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両試合、意地とプライドがぶつかり合う、熱闘が繰り広げられた。
途中、カテゴリー下のチームが優位に立つ場面も見られ、最後までどちらに転がるか分からない試合展開であった。どの選手も一番に叫び、チームに勢いをもたらし、走り切る、両者一歩も譲らない二戦であった。
特に印象に残ったのは、明日出場するメンバーたちの熱い視線。
明日の試合でのアカクロには届かなかった選手たちが、身を粉にして戦い抜く、その姿に鼓舞されたのは間違いない。そして、今日試合に出場した選手は、帝京大学戦でのアカクロにあと一歩届かなかった。この現状を、結果を、どう受けとめ次に活かすのかが試されている。
対抗戦前試合の青山学院大学戦、先々週のジュニア選手権東海大学戦を終え、チームはより一層成熟し、一丸となってきた。これまでのチームの様子、そして今日の試合、大田尾監督の目にはどう映ったのか。そして明日の試合には何を期待するのか。
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今日このタイミングで部内マッチを実施した意図としては、「今の時点でアカクロを掴み取れているか」が選手の中では非常に大きく、深まるシーズンに向けての切り替え地点となることを期待したからだ。
明日の帝京大学戦に出るメンバーというのは、ここ半年の歩みだけではなく、入部以来しっかりと努力を重ね、結果を残してきたメンバー。今から始まる勝負の時期・厳しい戦いのスタートを切るにふさわしいと認められたメンバーである。しかし、残りのメンバーが半年の間、何もやってなかったというわけではない。自分を見つめて、努力して、上を目指して這い上がろうとしてきた。ジュニア選手権、練習試合等のチャンスはあったが、部内の中でチャレンジする機会はまた別物。その重要性を感じていたので、全選手に今日の試合に懸けてほしいと思っていた。
Bチームは常にAチームと練習をしているので、コンタクトの局面での強さが見られ、しっかりとしたゲームを披露してくれた印象があった。Cチームは若干空回りしてしまうタイミングもあったが、それは試合に勝つためにしっかりと努力してきたからこそだと感じる。
Trainingメンバーは、他のカテゴリーとは違い、常に試合形式、ゲーム形式の練習ができているわけではない。ベーシックをひたすら極めてきたメンバーだったが、基礎・基本を突き詰めてきた成果を見せてもらった。DチームもTrainingチームも、何人も輝く姿が見えて、純粋に嬉しく感じたし、非常に良かったと思う。
今日の試合を見て、自分たちが上井草でやっていることを80分間でいかに出し切れるかが大事だと改めて実感した。昨年の大学選手権決勝、帝京大学に敗戦してからの歩みを自信に変えて、気負わずに、自分たちの力を出し切ることに集中してほしい。
連勝を重ねる相手だが、それを食い止めるのが早稲田の責務。
上井草のグラウンドで挑戦する姿を見せてくれた今日の部員の姿から、Aチームが何を感じたか。そして、あとはAチームがやり切るだけ。
早稲田のプライドを見せてほしい。
(大田尾監督)
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明日、実際にフィールドに立てるのは23人。
今季3度目の対戦、昨年のリベンジを果たすため、最後まで戦い抜く。
154人全員で「勝利」を掴みに。