平素より早稲田大学ラグビー蹴球部の活動に温かいご声援をいただきありがとうございます。今回は7月4日(日)に部員が企画・準備を自主的に進めて取り組んだ「北風祭」をご紹介します。
昨年は新型コロナウイルス流行の影響により開催することができませんでしたが、今年はYouTubeライブを通じて北風祭をオンライン開催することができました。
北風祭とは、部員が準備した企画を通じて、いつも応援してくださるファンの皆様、在学生、校友、OB・OGの皆様に日頃の感謝を伝える行事です。毎年受け継がれてきた、私たちラグビー部にとって大切な伝統的行事です。特に、コロナ禍により、いつも応援してくださる方々との交流がない状況が続いておりましたが、北風祭を通じて、皆様との繋がりを絶やしてはいけないという強い想いで今回はオンライン開催に挑戦しました。
今回の北風祭実行委員は、
北風祭実行委員長:小西泰聖(3年)
北風祭実行委員:飯田惣太(4年)、池田韻(4年)、長田智希(4年)、河村謙尚(4年)、小林賢太(4年)、森谷隆斗(4年)、川下凜太郎(3年)、桑原莉子(4年)、木下美花子(3年)、槇瑛人(3年)、日暮大(3年)、釜澤梨乃(2年)、千葉洋介(2年)、齋藤凜花(1年)
の計15名です。
↓今年の北風祭は以下のタイムスケジュールで開催いたしました↓
①「北風祭、史上初!寮内大公開ツアー!!」
司会は小林賢太(4年)が務め、寮内の選手部屋や風呂場の他、トレーナーが選手のケアを行う治療部屋、マネージャーが多岐にわたる業務をする「マネージャー部屋」、分析が練習や試合映像の編集や分析をする「分析部屋」を案内しました。また、大公開ツアーという名の通り、寮内にとどまらず、グラウンドやウエイトルーム、テーピング部屋など、日ごろ練習を行う場所もご紹介しました。
2週間をかけた動画撮影には沢山の部員が協力してくれ、実際に練習や生活をする生の声をお届けすることができました。ファンの皆様はもちろん、弊部への入部を考えている方にとっても、部の内部を知ることができるよい機会になったのではないでしょうか。
お部屋紹介スタート!
主将部屋大公開!
寮風呂公開!
司会を務めてくれた小林くん、ありがとう!
②「五郎丸歩氏×大田尾監督オンライン対談」
私たちの大先輩であり、2015年に開催されたワールドカップで南アフリカ撃破の立役者となられた五郎丸歩さんをゲストにお招きし、千葉洋介(2年)が企画者となり、1ヶ月半の準備期間を経て大田尾監督とのオンライン対談が実現しました。
対談では、五郎丸さんが現役部員だった際の思い出や、静岡ブルーレヴスでの今後の展望について貴重なお話を伺うことができました。五郎丸さんが現役部員だった際も、北風祭はファンの方との交流を図ることのできる大切な機会となっていたそうです。このお話を伺い、毎年受け継がれてきた大切な行事を今年も開催することができた喜びを一段と感じました。
③「選手の愛が止まらない♡魅惑の上井草グルメ紹介」
早稲田ラグビーと、いつも支えてくださっている上井草の皆様とのつながりを表現したい、という思いがこの企画には込められています。上井草の魅力を発信するという意味も込めて、上井草周辺のラグビー部員行きつけのお店をご紹介しました。
小西泰聖(3年)が3週間前からお店と連絡を取り合い準備を進め、横山太一(4年)と井元正大(3年)がリポーターを務め、「AOYAGI」様、「アストラ―ザ」様、「明喜屋」様の人気メニューを配信会場で食リポしました。また、最後にはラグビー部の寮で毎日提供される食事から選手に好評なメニューもご紹介しました。
どのメニューもおいしく、かつボリューミーになっており、これまで何人ものラグビー部員のお腹を満たしてきました。上井草の皆様にお世話になっていることを再認識いたしました。ご協力いただいたお店の皆様、今回は誠にありがとうございました!
ラグビー部寮で人気の「ひつまぶし」
AOYAGIさんの「カツサンド」
アストラーザさんの「チキンソテー」
明喜屋さんの「豚肉とキャベツの唐辛子味噌炒め定食」
④「劇団WASEDA『ハラジン』」
「ハラジン」は、我が部が誇る劇団WASEDAによる演劇をご披露しました。撮影監督は槇瑛人(3年)が務め、主演に原朋輝(4年)、敵役に桑田陽介(4年)が抜擢されました。上井草が舞台となった本作は全出演キャストをラグビー部員が務め上げ、キャスト一丸となって2週間かけ、撮影に挑みました。
演技経験の少ない選手が多く、取り直しもありましたが、ご覧になる方々を楽しませたいと思いから一生懸命に取り組みました。この企画は笑いをお届けすることができ、皆様に楽しんでいただけたのではないかと思います。
4年のお笑い担当である敵役の桑田くんと主演の原くん、楽しい劇をありがとう!
⑤「LIVEでお届け!現役部員ホンネのQ&A」
この企画は公式ホームページやSNSにて、ファンの皆様より募集した部員への質問コーナーです。北風祭を視聴者参加型のイベントにしたいという思いから発案しました。
ラグビーでもプライベートでも、ジャンルを問わず募集しましたところ、沢山のご応募をいただくことができました。沢山のご参加、誠にありがとうございました!「1年生編」、「2年生編」、「3年生編」、「4年生(浪人生)編」、「イケメン編」、「リーダー編」と題して、武者太郎(4年)の案内のもと、各3人の部員に質問をぶつけました。
ラグビーへの取り組みに関する質問や、素顔に迫るプライベートな質問など様々な質問が寄せられ、部員の新たな一面を知っていただける機会になりました。
長田くんと武者くん、ナイス司会でした!
⑥「早稲トレ」
オンラインで一緒に楽しく身体を動かそう、ということで発案した本企画には、中西亮太朗(4年)宮武海人(4年)、槇瑛人(3年)、下間元貴(2年)が出演。腕立て伏せ、スクワット、プランク、ランジの4種を組み合わせたもので、学生S&Cトレーナーの飯田惣太(4年)が1ヵ月かけ、メニューを考案しました。
誰でも簡単にできたり、画面を見ながらできたりするメニューが採用されており、みなさんにも画面の向こう側で楽しんでいただけたと思います。
⑦「RTプレゼント企画当選者発表」
弊部の公式Twitterにてリツイートしてくださった方の中から抽選で豪華プレゼントをさせていただくという企画を実行。プレゼントする商品には部員のサイン入りボールを用意させていただきました。
実際に練習で使用していたボールにオリジナルサインを記入しており、当選者の皆様には味のある唯一無二のプレゼントをお送りすることができました。たくさんのご応募をありがとうございました!
⑧「NO!脳筋!ラグビー部頭脳王は誰だ?!」
井元正大(3年)が司会進行を務め、ラグビー部内の頭脳王を決定する熱い戦いが繰り広げられました。司会が出題したお題に対して、どれだけ多く答えられるかを競いました。
「附属系属校(学院、実業、本庄、摂陵)」、「進学校(桐蔭、東福岡、久我山)」、「スタッフ(マネージャー、トレーナー、分析、S&Cトレーナー、グラウンドサポートスタッフ)」に分けて予選3ラウンドを開催し、予選を勝ち進んだチームで決勝戦を行いました。
決勝戦には、早稲田学院チーム、東福岡チーム、分析チームが出場し、ひとつの部首から存在しうる漢字を書き尽くすことをお題に戦い、最も多く書くことのできた東福岡チームが優勝しました。
この企画は、北風祭以前から弊部SNSと連動して優勝予想のアンケートを募集しており、最終的に500名以上の方からのご応募をいただきました。改めて応援してくださる皆様の存在を実感いたしました。この熱い戦いの様子はオンラインであっても、みなさまに伝わったのではないかと思います。
脳筋王に出場してくれた部員のみんな、お疲れさまでした!
見事優勝を果たした東福岡チーム(吉村、小林、永嶋)
⑨「#アカクロパス~繋がり~」
今年の北風祭実行委員長を務めた小西泰聖に、本動画作成に懸けた想いを聞きました。
「例年と同じく、いつも早稲田ラグビーを支え応援していただいているファン、OB、地域の皆様への感謝を伝える場という北風祭のコンセプトに加え、今年は、新型コロナウイルス感染拡大によって、みんなで集い、みんなで楽しむという今までの当たり前が当たり前でなくなった今、ラグビーを通じて人と人の繋がりを深め、その大切さや素晴らしさを共有することを開催のコンセプトに加え、オンライン開催という形ではありましたが、学生との交流を企画することができたらいいと思い、新しい形態の北風祭の企画に携わらせていただきました。また。オンライン開催という部分を言い訳にすることのないよう、“北風祭に参加した”という実感を持ってもらえるような企画を実施企画の主軸とし、キーワードを“繋がり”と定め、実行委員会メンバーと共にほぼ毎日、北風祭成功のための話し合いを行いました。
僕自身が関わった北風祭の中の企画の中で最も時間をかけたのは「アカクロパス」でした。ファンの方からパス動画を送っていただき、部員のパス動画と繋ぎ、応援していただいているファンの皆様と部員がパスで繋がるひとつの動画を作成するというものです。最終的に集まった動画の総数は300を超え、予想を大きく上回る数でした。募集の際に部員のみでパスを繋ぐPR動画を作成したことがよかったのかもしれません。動画作成の際に意識したことは、ファンの方がスイカを投げたら部員はスイカを受け取るというように、前後の繋がりが成立するように動画の並び替えや撮影を行ったことです。また、使用音楽に、早稲田大学応援部による演奏の曲を使用するなど、早稲田の中でも繋がることができるよう応援部を含め多くの部に声をかけさせていただきました。制作期間は1週間半ほどで他の企画の準備も同時並行で進めていたこともあり毎日徹夜で作業していましたが、終わってから多くの方からよかったという声をいただくことができ、北風祭のエンディング動画としての役割を果たせたという安心感と達成感を味わうことができました。
前例がなく、スキルやアイデアもなく、準備期間も1ヵ月弱しかない中で、共に企画成功のために全力で走り切った仲間と共有した時間は一生の財産となりました。こうして振り返ってみると、とても貴重で、充実した、濃い1ヵ月でした。選手という立場にいながらこのような経験をする機会をいただいたこと、北風祭当日に参加し温かく見守っていただいた皆様、そして僕を実行委員長として推薦していただいた森谷主務には心から感謝しております。本当にありがとうございました」
どの企画もいつも応援してくださるファンの皆様、在学生、校友、OB・OGの皆様とともに作り上げたものです。また、応援部のみなさん、素晴らしいパフォーマンスをありがとうございました。
来年は北風祭をどのような形で開催できるかは未定ですが、これまでと変わらず日頃から応援してくださる皆様全てに感謝をお伝えできるような北風祭を企画・準備してまいります。
以上、「北風祭」報告でした。
記事・写真:桑原 莉子、小西泰聖、早稲田大学ラグビー蹴球部広報